「激辛好き」はそこまで多くない

 では、同じ激辛でも、カップ麺市場はどうなのだろうか。

 「実は激辛好きはマジョリティーではなく、市場はさほど大きくない」と話すのは、日清食品マーケティング部第6グループの猪井正史ブランドマネージャーだ。同社は韓流ドラマなどの影響で韓国料理が一般的になったのをきっかけに、「これまで市場になかった、辛さを切り口にした即席麺のジャンルを作りたいと考えて」(猪井ブランドマネージャー)、「日清のとんがらし麺(以下とんがらし麺)」を開発した。

「日清のとんがらし麺 うま辛海鮮」(実売価格100円)。2000年に発売開始。麺に唐辛子を練り込んでおり、スープは海鮮ベースにビーフのうまみとローストした唐辛子の風味を利かせている。「辛さ調節パウダー」付き。「一般的に即席麺は冬に伸びる傾向があるが、とんがらし麺は季節の影響を受けにくい傾向にある」(日清食品マーケティング部第6グループの猪井正史ブランドマネージャー)
「日清のとんがらし麺 うま辛海鮮」(実売価格100円)。2000年に発売開始。麺に唐辛子を練り込んでおり、スープは海鮮ベースにビーフのうまみとローストした唐辛子の風味を利かせている。「辛さ調節パウダー」付き。「一般的に即席麺は冬に伸びる傾向があるが、とんがらし麺は季節の影響を受けにくい傾向にある」(日清食品マーケティング部第6グループの猪井正史ブランドマネージャー)
[画像のクリックで拡大表示]

 唐辛子を練り込んだ麺を売りにして男性ユーザーを中心に人気を集め、発売当初は好調な売れ行きが続いた。だが、次第に売り上げの伸びが鈍化していったという。

 そこで、女性ユーザーを獲得しようと2016年にブランド全体を大幅リニューアル。味の見直しやパッケージデザインの変更、さらに女性でも食べ切りやすいサイズにしたところ、30~40代女性の購入が増加したという。

リニューアル前のとんがらし麺のパッケージ
リニューアル前のとんがらし麺のパッケージ
[画像のクリックで拡大表示]