カレー専門店も運営

 また、同社はカレーに力を入れるあまり、カレー専門店も立ち上げている。2012年にスタートした「マイカリー食堂」は、板橋、三鷹、府中で3店舗展開しているが、「純粋にカレーで勝負したい」(水品グループマネージャー)という思いから松屋の名前は一切出さずに営業している。そのため、松屋が運営するカレー店だと気づかない人も多いという。

「マイカリー食堂 三鷹店」(東京都武蔵野市中町1-6-7)。営業時間は月〜土曜が10〜24時、日曜・祝日が 10〜23時半
「マイカリー食堂 三鷹店」(東京都武蔵野市中町1-6-7)。営業時間は月〜土曜が10〜24時、日曜・祝日が 10〜23時半
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マイカリー食堂で人気ナンバーワンメニューだという「ロースかつカレー」(550円)
マイカリー食堂で人気ナンバーワンメニューだという「ロースかつカレー」(550円)
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 「『松屋のカレーは辛すぎる』という意見もあるが、松屋でないと食べられない味という独自性を出すためにも、あえてパンチの効いた味にしている」と水品グループマネージャーは話す。使用するスパイスの種類もリニューアルするごとに増えており、「正確に辛さを計測しているわけではないが、現行のカレーが一番辛いというのは確か」(同氏)。

 牛丼チェーンにカレーを置く本来の目的は、「牛丼以外のものが食べたいときの選択肢」だろう。だが、牛丼の味が定番化しているのに対して、カレーはインパクトを求めてスパイシーに進化し続け、今では牛丼以上に各店の個性が表れているのかもしれない。

(文/桑原恵美子)