生産終了モデルの見分け方

 今回の平成28年規制は原付だけでなく、すべての二輪車に関係している。いったいどのモデルが生きながらえるのか、気になるところだ。

 ちなみに平成28年規制は新型車には2016年10月1日から適用されており、継続生産車や輸入車でも2017年9月1日から適用される。つまり、2016年10月以降に発売された新しいバイクは、すでに規制をクリアしているわけだ。一方、継続生産車で今年9月1日までにこの規制をクリアできないモデルは、モンキーのように「8月いっぱいで生産終了」となる。

 もちろん生産を休止した後で、規制をクリアした新型が発売される可能性もある。例えば平成18年規制の際は、モンキーやヤマハの「SR400」、カワサキの「W800」などがこの方法を取った(対策前はW650だった)。

長寿モデルのヤマハ「SR400」。平成18年規制の際にいったん姿を消したが、インジェクションを搭載し、再発売された。今回の規制も乗り切ってほしいところ
長寿モデルのヤマハ「SR400」。平成18年規制の際にいったん姿を消したが、インジェクションを搭載し、再発売された。今回の規制も乗り切ってほしいところ
[画像のクリックで拡大表示]
クラシカルなスタイルが人気のカワサキ「W800」。写真は「ファイナルエディション」。ファイナルということは、これで終わりの可能性が高いが、これも復活してほしい
クラシカルなスタイルが人気のカワサキ「W800」。写真は「ファイナルエディション」。ファイナルということは、これで終わりの可能性が高いが、これも復活してほしい
[画像のクリックで拡大表示]

 そのバイクが規制に対応しているかどうかの見分け方は、実は簡単。車やバイクなどには名前以外に「型式」(型式認定番号)と呼ばれるモデルを特定するための記号が付いている。国内の二輪はこの型式に、クリアしている排出ガス規制が分かる認識記号を付けるようになった。だから型式を見れば一目瞭然だ。

 例えば、ホンダの新しい「CBR250RR」の型式は「2BK-MC51」。この1文字目の「2」は今回の平成28年規制をクリアしていることを示している。つまり、このまま販売が続けられるはずだ。少し前のモデルを見てみよう。250ccのロングセラーモデル「VTR」の型式は「JBK-MC33」だ。1文字目の「J」は平成18年規制を意味する。つまり、VTRはこのままでは継続生産できないから、生産を終了するかエンジンなどを設計し直す必要がある、というわけだ。

 ちなみに、型式の2文字目の「B」はハイブリッドではないガソリン車(もしくはLPG車)、3文字目の「K」は軽二輪車(250ccクラス)を意味している。その後ろの「MC51」や「MC33」というのがメーカーが付けた記号になる。

 型式からいろいろなことが分かるこうした「識別記号」は、国内メーカーの車両なら二輪だけでなく四輪も同じものが使われている。詳しくは国土交通省のサイトから識別記号一覧がダウンロードできる。

2017年5月に発売されたばかりのホンダ「CBR250RR」。型式は「2BK-MC51」。型式の一桁目にある「2」は、今回の平成28年規制をクリアしているという意味
2017年5月に発売されたばかりのホンダ「CBR250RR」。型式は「2BK-MC51」。型式の一桁目にある「2」は、今回の平成28年規制をクリアしているという意味
[画像のクリックで拡大表示]
20年近く販売が続けられているホンダ「VTR」。水冷Vツインエンジンを搭載している。型式は「JBK-MC33」。型式の一桁目の「J」は平成18年規制をクリアしているという意味。このままでは生産終了となってしまう
20年近く販売が続けられているホンダ「VTR」。水冷Vツインエンジンを搭載している。型式は「JBK-MC33」。型式の一桁目の「J」は平成18年規制をクリアしているという意味。このままでは生産終了となってしまう
[画像のクリックで拡大表示]
二輪に関係する主な識別記号。四輪を含めたすべての記号は、国土交通省「識別記号一覧」からダウンロードできる(出展:国土交通省)
二輪に関係する主な識別記号。四輪を含めたすべての記号は、国土交通省「識別記号一覧」からダウンロードできる(出展:国土交通省)
[画像のクリックで拡大表示]