「ホームを降りたら深呼吸」

 「空港までは、電車で来る人が多いと思います。実は駅は地下。今から行ってみましょう」(河内さん)。再び旗について、エスカレーターを降りる。隣を歩く女性に、「あなたは何で空港まで来る?」とたずねられた。「私はモノレールか、自宅からだと案外リムジンバスが便利ですね。荷物を持って階段を上がり降りしなくてもいいし」と答えると、「でも、バスは遅れるのが怖くない?」と返された。「うーん、時間に余裕を見れば大丈夫じゃないかなぁ。遅れたことはないですよ。むしろいつも早く着き過ぎちゃう」と記者。「でもね、もしも遅れて、集合場所に誰もいなかった、なんてことになったら怖いじゃない?私はやっぱりモノレールかしら」。

 そうこう言っているうちにモノレールの駅の改札に到着した。河内さんは、モノレールの改札を背に、羽田空港につながる駅は3つあること、第1旅客ターミナルが羽田空港第1ビル駅というようにターミナルと駅名が対応していることなどを説明する。

モノレール駅の改札で交通機関についても説明
モノレール駅の改札で交通機関についても説明
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 さらに、モノレールの奥に京急線の改札があることも説明。「実は京急線の駅は2つだけ。国際線ターミナル駅と国内線ターミナル駅です。そして、国内線ターミナル駅で出る改札によって、第1旅客ターミナルと第2旅客ターミナルのどちらに行けるかが違います」(河内さん)。ここでざわつく参加者の皆さん。「難しいわね……」「行けるかしら……」といったささやき声があちこちから聞こえる。

 その不安を見越したように、河内さんは「大丈夫です。空港には『これでもか!』と言うくらい案内の矢印があります。ホームに降りたら、まずは深呼吸をして、周りの矢印を見てください。分からなければ、案内所もありますから聞いてください。さっき歩いてきたとおり、第1と第2ターミナルはつながっているから、万一間違っても心配ありませんよ」。

 その後も、河内さんと辻さんの2人の添乗員に、参加者の皆さんから次々と質問が出る。「前日ホテルに泊まった方がいいのか」「東京駅から来るなら、どの方法がいいのか」「何分前くらいに羽田空港に到着すれば安心か」。その一つひとつに2人が答えるたび、参加者の人たちの表情に納得の色が見えてくる。

 見学の間には、一時解散して自由行動の時間もあった。お土産を買う人、お手洗いを済ます人、展望台を見に行く人、その過ごし方は様々だ。でも、この集合場所ツアーならではなのが、“おさらい”をする人の存在。地図を見ながら、案内されたルートを1人でもう一度歩いてみるのだという。まるで自主練。真面目である。

自由行動の時間、希望者は添乗員の案内してもらって展望台を見学。その間も空港までの交通手段など様々な質問が出る
自由行動の時間、希望者は添乗員の案内してもらって展望台を見学。その間も空港までの交通手段など様々な質問が出る
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