さわだけんじ氏。 西洋料理のプロフェッショナルで素材や料理論に精通する料理研究家。今回は、都内にて全4店舗を回り、焼く際のテクニックや味付けの方向性などをチェックした
さわだけんじ氏。 西洋料理のプロフェッショナルで素材や料理論に精通する料理研究家。今回は、都内にて全4店舗を回り、焼く際のテクニックや味付けの方向性などをチェックした
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 市場を席巻しているいきなり! ステーキのうまさの秘密は「肉の厚さ」だ。肉の部位によってオーダーできる最低グラム数が違うのは、厚さを確保するため。ステーキは、カリッと焼けた表面の香ばしさと、焼き過ぎない軟らかな内部とのバランスによっておいしさが決まるからだ。例えば、厚みを出しやすいヒレ肉は200g、一方でリブロースは300gからとなる。

 ライバル各社は、1ポンド(約450グラム)クラスの塊肉を相次いで発売し、いきなり! ステーキを追撃する。ビッグボーイは、17年の「サマーステーキフェス」で投入した「The Rockステーキ」が好評を博し、グランドメニュー入りした。

 では、どのチェーンの塊肉ステーキがうまいのか。「ステーキは肉質もさることながら、味付けと焼き方も重要」と語る、料理研究家のさわだけんじ氏に実食してもらった。450gの肉をオーダーし、焼き加減が指定できる場合はミディアムレアとした。

4社の「1ポンドステーキ」を検証! 「塊肉」最強決定戦

厚さ3.1cm(実測)。肉に余分な脂身や筋がなく、カットの丁寧さがうかがえる。表面の焼き色は完璧で、中はややレアめの仕上がり。ペレットで焼き加減を調整するスタイル。しょうゆベースの専用ソースがある
厚さ3.1cm(実測)。肉に余分な脂身や筋がなく、カットの丁寧さがうかがえる。表面の焼き色は完璧で、中はややレアめの仕上がり。ペレットで焼き加減を調整するスタイル。しょうゆベースの専用ソースがある
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断トツの厚さ5.7cm(実測)とコスパが群を抜く。外側の焼き目は良く、中はレア感を残している。イチボ肉のため焼き過ぎると肉に硬さが出るので、鉄板とペレットで加熱しながら軟らかい状態を保ちつつ楽しみたい
断トツの厚さ5.7cm(実測)とコスパが群を抜く。外側の焼き目は良く、中はレア感を残している。イチボ肉のため焼き過ぎると肉に硬さが出るので、鉄板とペレットで加熱しながら軟らかい状態を保ちつつ楽しみたい
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 1g当たり4.4円の高いコスパと5.7cmの分厚さを両立したのがビッグボーイだ。使われているイチボという部位は、焼き過ぎると硬くなりやすいが、「厚さがあるので内部に火を通し過ぎず提供できている」(さわだ氏)という。備え付けのペレットで加熱しながら食べれば、軟らかな肉を楽しめる。

 外側はしっかり焼きつつ、加熱によって硬くなる層を抑えた焼き方上手が、いきなり! ステーキとやっぱりあさくまだ。両社の違いは内部の焼き加減。やっぱりあさくまのほうが、内部の焼きが少し浅く仕上がっていた。

厚さは3.5cm(実測)。表面の焼き色が少なく、シンプルな仕上がり。ソースバーがあり、8種類のなかから好みで選び、これらを駆使して楽しみたい。中はレアの仕上がりのため、ペレットを活用して仕上げていく
厚さは3.5cm(実測)。表面の焼き色が少なく、シンプルな仕上がり。ソースバーがあり、8種類のなかから好みで選び、これらを駆使して楽しみたい。中はレアの仕上がりのため、ペレットを活用して仕上げていく
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厚さは3.2cm(実測)で、完璧な焼き上がりを見せた。カリッと焼けた表面と程よく肉汁がしたたる内部のバランスが良い。ニンニク、ワサビ、しょうゆなど各種調味料を用意。専用ソースは、かんきつ系の味が感じられる
厚さは3.2cm(実測)で、完璧な焼き上がりを見せた。カリッと焼けた表面と程よく肉汁がしたたる内部のバランスが良い。ニンニク、ワサビ、しょうゆなど各種調味料を用意。専用ソースは、かんきつ系の味が感じられる
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(注)4月上旬に都内の各チェーンで上記メニューを注文し、焼き加減や肉の厚さを調査した。ビッグボーイの「The Rockステーキ」の価格は単品の場合


(文/日経トレンディ編集部)

※日経トレンディ 2018年6月号の記事を再構成