週刊プレイボーイならではのビジネスモデル

 「週プレ酒場」は、飲料メーカーが運営するコンセプト酒場や映画やアニメの作品とタイアップしたコンセプトカフェのようなPR用のイベント的な店舗のように見えるが、集英社としては、雑誌以外のコンテンツビジネスを推進させるという狙いもありそうだ。

 つまり、今回の「週プレ酒場」は「妄想の現実化」というコンテンツを販売する場所と位置づけられる。多くの男性は、美しい女性とお酒を楽しむシーンを妄想したことがあるはずで、それを50年にわたりグラビアを提供してきた週刊プレイボーイが「グラビアアイドルと飲める」という形でリアルな体験型コンテンツにしたのが週プレ酒場であり週プレ酒BARなのだ。

 報道陣向けの内覧会に登壇した週刊プレイボーイの増田真晃編集長は、「50周年を迎えた『週刊プレイボーイ』が次の10年、20年のために、何か週刊プレイボーイならではの楽しみや世界観を実際に“体験”してもらえる場を作れないかと考えました。イベントスペースやギャラリーとかも考えましたが、『グラビアアイドルと飲めたら楽しいよね』という冗談みたいな発想から、やはり週刊プレイボーイならではの“男の社交場”として酒場を作ろうということになりました」と語っていた。

チャージ料に含まれるコース料理の4品。これ以外のメニューを注文する場合は別途料金が必要
チャージ料に含まれるコース料理の4品。これ以外のメニューを注文する場合は別途料金が必要
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集英社 週刊プレイボーイ編集長 増田真晃氏
集英社 週刊プレイボーイ編集長 増田真晃氏
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 集英社が「週プレ酒場」をコンテンツビジネスと位置づけていることは、関係者の「(1年やらないと)採算が取れない」という発言からも見て取れる。おそらく、さまざまなコストと売上をシミュレーションし、利益を出すためには約1年のオープン期間が必要と判断したのだろう。

 また、コンテンツの販売売上だけでなく広告売上を想定している点も興味深い。実は「週プレ酒BAR」は協賛企業の広告枠としての性質を持っている。「-196℃ストロングゼロ」が7月10日まで提供されるのもサントリーが協賛しているからだ。

 「グラビアアイドルと飲める」という強力なコンテンツを武器に、飲食店の店内に広告枠を実現させた「週プレ酒BAR」。これは通常の飲食店にはない「週プレ酒場」だからこそ可能なビジネスモデルだ。

 店舗の場所やグラビアアイドルの出演交渉も、編集部などが自ら行ったという「週プレ酒場」。「週刊プレイボーイ」編集部、そして集英社の本気度はかなり高いといえそうだ。1年後、目論見通り、収益を出せるか注目しておきたい。

内覧会では「週刊プレイボーイNo.25」の表紙を飾る浅田舞(左)と馬場ふみか(右)も登場
内覧会では「週刊プレイボーイNo.25」の表紙を飾る浅田舞(左)と馬場ふみか(右)も登場
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壁面を飾る巨大な馬場ふみかのグラビアと本人のツーショットも披露された
壁面を飾る巨大な馬場ふみかのグラビアと本人のツーショットも披露された
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(文・写真/シバタススム)