チェーン店も個性を打ち出す

らぁ麺屋飯田商店(神奈川・湯河原)の看板メニュー「醤油らぁ麺」
らぁ麺屋飯田商店(神奈川・湯河原)の看板メニュー「醤油らぁ麺」
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 製法が複雑化するなか、スープに使う食材を最小限まで減らす新規軸で話題を呼んでいる店もある。例えば、96年にオープンしたくじら軒を皮切りに、とんこつラーメンなど「こってり系」の反動として人気を集めた、あっさりとした味わいが特徴の「淡麗系」ラーメン。その一つである、神奈川県湯河原町のらぁ麺屋飯田商店は、スープの素材は水と鶏が100%で、野菜などは一切不使用という思い切った製法が注目を集めており、整理券を配布するほどの人気ぶりだ。複雑化する一方のラーメンの対極として支持を集めている。

 「ちょい飲み」を打ち出す日高屋や、座席に仕切りを導入して女性の支持を集める一蘭など、チェーン店が打ち出す個性も多彩になっている。幸楽苑は4月24日、客の3割が注文するという主力メニューの「あっさり中華そば」を、「鶏豚濃厚合わせダシ『新・極上中華そば』」に刷新。従来の素朴さに加え、「幸楽苑に行かないと食べられないコクのあるスープに変えることで、ブランドイメージの刷新を図りたい」(同社)とその狙いを語る。

(注)各チェーンが店舗を構える都道府県数を編集部で調べ、数に応じて「全国展開」度を判断した。幸楽苑の店舗数は4月1日時点
(注)各チェーンが店舗を構える都道府県数を編集部で調べ、数に応じて「全国展開」度を判断した。幸楽苑の店舗数は4月1日時点
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(文/日経トレンディ編集部)

※日経トレンディ 2018年6月号の記事を再構成