“華やかな味噌汁”って何? 地味なイメージを払拭

  「みそ汁離れが進んでいる理由をヒアリングしたところ、『洋食やパンに合わない』『地味で具材も決まっていて飽きる』という意見が多かった。そこでパンにもごはんにも合う華やかな味噌汁を作ろうと考えた」というのは、味噌ポタ専門店「MISO POTA KYOTO」を運営する素直な力の床美幸社長。

 そこで同社は、味噌汁とポタージュをミックスした新しいスタイルの味噌汁「みそポタ」を開発。豆腐と麦味噌をメーンにした白いポタージュ「はじまりの白」、カボチャとサツマイモをベースに、甘酒とショウガの風味を利かせたデザート風のみそポタ「ごほうびの黄金」、トマトと八丁味噌、麦味噌にパプリカパウダーで少しだけスパイシーなアクセントを付けた「あの日の花火」など、彩り豊かで洋食にも合う味噌汁を多種類販売している。2017年3月24日からは、常温で保存でき、袋のままレンジで温められるパック3種類を発売。「オフィスのコーヒー用の紙コップに移し替えて食べられる」と好評だという。

 オーガニックや自然栽培などの野菜を使っているが、一般の野菜よりも旬が短いため、原材料の入手に最初は苦労したという。また通販商品を開発する際には、添加物を使わずに退色や風味を残す方法にも研究を重ねたそうだ。みそポタを食べた人からは「味噌汁とは違う味わいだが、味噌が入っているので安心する」という声や「普段とは違う味噌汁が味わえて楽しい」という声もあるそうだ。

 味噌汁で海外展開を狙う企業もある。味噌汁専門店「MISOY」は3種類の味噌汁にご飯(白米または雑穀米)、小鉢のおかずを自由に組み合わせてオリジナル定食を作ることができるビュッフェ・スタイルの店。チーズがのった「バジル風味のイタリアン味噌スープ」はインパクト十分だ。「正しい日本食を気軽に食べられる“和のファストフード”を海外で展開するには、味噌汁がぴったりだと思った」(MISOYを運営する「五彩」の篠原正義社長)。将来的には海外での多店舗展開も視野に入れており、今回の綱島店はそのノウハウを蓄積するための“ゼロ号店”という位置付け。2017年中に都内で多店舗展開し、2018年には全国展開を狙うという。

2016年3月にオープンしたみそポタ専門店「MISO POTA KYOTO京都本店第一号店」(京都市中京区六角通富小路東入大黒町88番地)
2016年3月にオープンしたみそポタ専門店「MISO POTA KYOTO京都本店第一号店」(京都市中京区六角通富小路東入大黒町88番地)
[画像のクリックで拡大表示]
通販では冷凍パック、常温パックなどを販売。価格はすべて550円
通販では冷凍パック、常温パックなどを販売。価格はすべて550円
[画像のクリックで拡大表示]
横浜市にある小鉢ブッフェスタイルの味噌汁専門店「MISOY」。東横線綱島駅から徒歩1分。ヘルシーな和食をカジュアルに食べたい30代の女性をターゲットに想定していたが、子供連れのファミリー客も多い
横浜市にある小鉢ブッフェスタイルの味噌汁専門店「MISOY」。東横線綱島駅から徒歩1分。ヘルシーな和食をカジュアルに食べたい30代の女性をターゲットに想定していたが、子供連れのファミリー客も多い
[画像のクリックで拡大表示]
MISOYの「バジル風味のイタリアン味噌スープ」(440円)は、トマトとチーズ、バジルが味噌に違和感なくマッチしているのに驚いた。小さめのラーメン丼ほどの器で、かなりボリュームがある
MISOYの「バジル風味のイタリアン味噌スープ」(440円)は、トマトとチーズ、バジルが味噌に違和感なくマッチしているのに驚いた。小さめのラーメン丼ほどの器で、かなりボリュームがある
[画像のクリックで拡大表示]

(文/桑原恵美子)