SNSで広がる、ふんどし女子のつながり

 今回取材した2つのブランドは売り上げが好調で、SHAREFUNの場合、2012年度は約2000枚、2013年度は約3000枚、2014年度は約6000枚、2015年度は約9000枚と伸び、顧客の約6割は女性。aifunも2015年あたりから急に会員数が増え、顧客の9割が女性だという。

 また、ふんどしを普及する活動を積極的に行うふんどし女子も出現している。中川氏は3年前に東京・新宿の小田急百貨店新宿店でイベントを開催するため、facebookでスタッフを募集したところ、20~40代の女性たちが集合。“ふんどしガールズ”として、毎回イベントを盛り上げてくれているそうだ。

中川氏がfacebookでイベントスタッフを募集しているのを見て集まったという“ふんどしガールズ”
中川氏がfacebookでイベントスタッフを募集しているのを見て集まったという“ふんどしガールズ”
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“ふんどし女子”が急増中?  ハマる理由はコレだった!(画像)
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“ふんどし女子”が急増中?  ハマる理由はコレだった!(画像)
2月14日の「ふんどしの日」にちなんで開催された「ふんどしフェア」。客層としてはナチュラルなライフスタイルを好む女性が多いが、下着の跡がつかないことからダンサーなども買い求めていたそうだ。左はBOXにメッセージを書いて贈れる「恋愛成就の黄色ふんどし」

 “ふんどしガールズ”のひとり川崎智枝さんは、3年前にイベントスタッフとして参加したのをきっかけに夜だけ、越中ふんどしを愛用している。「解放感や冷えの改善なども実感できましたが、いちばん魅力を感じたのは“つける手間があること”。なんでも合理的に進んでいく世の中で、おへその下でひもを結んで布を当てがうという、一見面倒な“所作”に魅力を感じました」(川崎さん)

 同じく“ふんどしガールズ”の鳥居友佳里さんは、30代になって下着で肌がかぶれるようになったことから、4年ほど前からふんどしを愛用している。「やさしい素材を使っていることもあると思いますが、肌荒れも改善されました。今はタイトなデザインの洋服を着るとき以外は、ふんどしをつけています」(鳥居さん)。鳥居さんのすすめで友人にもふんどし愛用者が増え、温泉旅行で“マイふんどし”を自慢し合ったりしているそうだ。

 不調を改善したい、リラックスしたい、ふんどしという文化を大切にしたいなど、理由はさまざまだが、ふんどしをライフスタイルに取り入れている女性がじわじわと増えていることは事実のようだ。

 筆者も、この記事をきっかけにふんどしが手放せなくなった。何を隠そう、今もふんどしでこの記事を書いている(ジーンズは履いているが)。長時間のデスクワークでもそけいぶ(股関節周辺)が圧迫されないせいか、足がだるくならない。記事もすらすらと書ける、気がする。

 ちなみにふんどしが男性の下着として定着したのは、江戸時代だそうだ。時は流れて平成の今、ふんどしが女性の下着としてスタンダードになる時代がやってきたのかもしれない。

(文/小口梨乃)

■参考文献
『夜だけ「ふんどし」温活法』日本ふんどし協会著・大和書房刊