「日本人好み」の緑茶で売り上げが2倍に

 スペシャルティーは2015年9月に日本茶のカプセルを一新したことをきっかけに、大きくシェアを伸ばした。日本展開を開始した当初は欧米から輸入した茶葉のカプセルを提供しており、日本茶もラインアップしていたが、「日本茶特有の『渋み』や『うまみ』は欧米では支持されないので、欧米人が好むすっきりした味に仕上げていた」とネスレ日本 スペシャル.Tビジネス部の早坂由香利マネージャーは振り返る。日本人が好む日本茶を作りたいと考え、日本茶の製造販売を行う福寿園(京都府木津川市)と共同開発した「京の匠福寿園」シリーズを発売したところ、カプセルの売り上げが伸長。2017年の売り上げは2014年の約2倍になったという。

カプセル購入者の90%以上が日本茶を購入している
カプセル購入者の90%以上が日本茶を購入している
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 ネスレ日本によると、スペシャルティーの利用シーンはオフィスが4割、家庭内が6割で、登録ユーザーの約8割が女性。ユーザーの中心は30~40代だ。同社は女性が好むお茶としてフレーバーティーに着目。お茶の専門店として全国160店舗以上を展開するルピシアに声をかけた。

 ルピシアは紅茶だけでなくウーロン茶や日本茶、オリジナルのブレンドティーやフレーバーティーを自社工場で製造している。会員を対象に無料送付している情報誌の発行部数は月間36万部で、会員の約8割が女性だという。まさにスペシャルティーのターゲットと合致しているというわけだ。

ネスレ日本のグンター スピース専務(写真左)とルピシアの森重かをり社長(写真右)
ネスレ日本のグンター スピース専務(写真左)とルピシアの森重かをり社長(写真右)
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