レゴランド・ジャパンのオープン(関連記事「名古屋「レゴランド」大解剖! 並ばなくても楽しめる」)で、観光客の増加が見込まれる名古屋。観光のついでにおいしいものを食べて帰りたいという人も多いだろう。味噌煮込みうどん、味噌カツ、きしめん、手羽先、ひつまぶしなどは「名古屋めし」と呼ばれ、地元民にも観光客にも親しまれている。

 そんな名古屋で、じわじわと増えているのが「台湾系グルメ」だ。今では冷凍食品のメニューにも採用されている台湾まぜそばだけでなく、ここ数年で、台湾チャーハン、台湾スパゲティ、台湾丼、台湾カレーなど「台湾〇〇」をうたうメニューが飲食店やコンビニで扱われるようになった。すべてのメニューに共通するのは、辛めに味付けされたひき肉がトッピングされている点だ。なぜ、名古屋で台湾系グルメが広まるようになったのか。

「台湾ミンチ」を乗せると売れるというイメージが広まった

 台湾系グルメの元祖は、名古屋市内に本店を置く台湾料理店「味仙」の台湾ラーメンだといわれている。台湾出身の店主が現地の麺を名古屋流にアレンジしたラーメンで、具材となる豚ひき肉を大量の唐辛子で味付けしている。最初に店に出したのは1970年代だが、その後の激辛ブームを受け、県内の中華料理店、ラーメン店に広まった。

 この台湾ラーメンにヒントを得て考案されたのが、台湾まぜそばだ。豚ひき肉に唐辛子を加えて炒めた通称「台湾ミンチ」に海苔、ニラ、ネギ、ニンニク、魚粉、ゴマがトッピングされた汁なし麺で、辛さだけでなく甘みやコクのある味付けにしている。台湾まぜそばは豆味噌文化の影響で濃い口の味付けを好む名古屋市民の心をつかみ、開発した「麺屋はなび」は行列の絶えない人気店となった。

「麺屋はなび」(名古屋市中川区)の「元祖台湾まぜそば」(税込み810円。以下、価格はすべて税込み)。麺屋はなびは名古屋市内と東京の直営・FC店7店舗をはじめ、東京や海外に姉妹店合わせて4店舗を展開する
「麺屋はなび」(名古屋市中川区)の「元祖台湾まぜそば」(税込み810円。以下、価格はすべて税込み)。麺屋はなびは名古屋市内と東京の直営・FC店7店舗をはじめ、東京や海外に姉妹店合わせて4店舗を展開する
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 さらに、台湾まぜそばがグルメイベントでも注目され、全国にも名が知られるようになった結果、「名古屋市内の飲食店関係者の間で『台湾ミンチを乗せると売れる』というイメージが広がり、類似の店舗が増えたように感じる。台湾○○とつくメニューを扱っている飲食店は、愛知県内だけで300~400軒はあるのではないか」と、麺屋はなびの新山直人氏は話す。