成功のカギを握るのは、質と量の確保
新商品の「濃厚旨みバナナ」(298円)を試食したが、もっちりとした食感と強い甘みが印象的。「スーパーではすでに標高差別で価格帯の違う商品をそろえているので、市場にはほとんど出回っていない超高地栽培のバナナを開発した」と、セブン&アイ・ホールディングス 食品チーフマーチャンダイザーの藍原康雅氏は話す。
成功のカギを握るのは、質と量の確保だ。「グループ全体で扱うためにはある程度の量が必要なため、以前からある『顔が見える』シリーズの和牛などは数が用意できないのでセブンプレミアム フレッシュとしては展開できない。今回のバナナやカナダポーク、アトランティックサーモンのように契約生産するのは時間と手間がかかるので、同様の商品をすぐに出すのは難しい」(藍原氏)という。
セブンプレミアム フレッシュが軌道に乗り、コンビニでも展開すれば「高品質で手ごろな生鮮を買うならコンビニ」という新たな消費スタイルが生まれるかもしれない。
(文/樋口可奈子=日経トレンディネット)