決して安くはないが、睡眠状況の改善には期待できる

 睡眠時は約1時間半程度で脳が深い睡眠状態から覚醒状態へと移るサイクルを繰り返しており、そのサイクルを5回、つまり約7時間半の睡眠が必要だという。

 「睡眠時間と死亡危険率との関係を調べた米国の調査(Yaggi HK ef al:Diabetes Care 29:657-61,2006)では、7時間半が一番死亡リスクが低い結果だった。糖尿病は6時間だと7時間半睡眠の約2倍、5時間以下では3倍以上にもアップする。血圧も血糖値も睡眠時間が大きく影響する」(田中理事長)

睡眠のサイクルは約1時間半で、それを5回繰り返す約7時間半の睡眠がベストだとのことだ
睡眠のサイクルは約1時間半で、それを5回繰り返す約7時間半の睡眠がベストだとのことだ
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睡眠時間と死亡危険率の相関関係図
睡眠時間と死亡危険率の相関関係図
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睡眠時間と糖尿病発症の相関関係図
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睡眠時間と高血圧症発症の相関関係図
睡眠時間と高血圧症発症の相関関係図
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 睡眠時には体温調節機能が低下するため、体温を保つことが「中途覚醒を起こさないために重要」と田中理事長は語る。

 田中理事長は実際にFUTOCONをしばらく試してみたとのこと。「明け方も同じ寝床内温度が保てるので、中途覚醒を起こしにくい」と、ふとんコンディショナーの魅力について語っていた。

 ふとんコンディショナーは12万8000円と決して安くはない。ただ、睡眠に悩みを持つ人は少なくはない。筆者も夜中に何度も中途覚醒してしまうことがあり、睡眠改善への悩みは尽きない状況だ。

 このモデル自体は人の睡眠状況をモニタリングするわけではなく、入眠設定時刻から起床設定時刻までの寝床内温度をコントロールすることと、寝具ケアを行えるというシンプルなもの。とはいえ、睡眠状況を細かくトラッキングできるリストバンド型活動量計などと組み合わせれば、長年睡眠に悩んでいる人でも改善に向かえるかもしれない。

 できればレイコップがそうしたリストバンド型睡眠計やアプリなどと組み合わせて、よりインテリジェントに睡眠を改善できるソリューションを提供してほしいところではある。当初はシングルサイズのみだが、セミダブルやダブルサイズなどが登場すれば、より幅広い家庭で利用できるようになることだろう。機能の追加やインテリジェント化なども含めて、今後の進化にも期待したい。

(文・写真/安蔵靖志=IT・家電ジャーナリスト)