シニアもDINKSもファミリーもみんな“個食時代”!?

 以前は個食サイズといえば単身者がターゲットだったが、2社とも今回のメインターゲットは、シニア層と、共働き世帯。「食のクオリティの要求水準が高い」「自炊すると食材を使い切れずに困る」「少量で作ってもおいしくできない」といったニーズが共通しているのだろう。さらにファミリー層でも、子供がある程度大きくなるとそろって食事をする機会が減り、個々の好みも違ってくる。細かな要望が増えるなか、食事作りのストレスを軽減してくれるものが、価格が多少高くてもこれからは選ばれていくのかもしれない。 

 また2社とも同じように苦慮しているのが、新製法・新ジャンルであるがゆえの、「認知度アップのむずかしさ」。「新奇性の高い商品は、ただ置いておくだけでは認知されにくい。従来型の大量のCM放映ではなく、ていねいな説明が必要となる」(味の素冷凍食品の金澤氏)「まずは、専用の棚を確保してお客様に商品を知っていただくのが当面の目標」(マルハニチロの宮下副部長)と、時間をかけて浸透させたい考えだ。

日本の世帯数は2015年で夫婦のみと単身が半分以上を占める(「国立社会保障・人口問題研究所 2013年1月推計」参照)。1979年には約4割の人が夕食の炊事時間に1時間以上かけ、40分以下の人は14%。その割合が2014年には逆転しているという調査結果もある。資料提供:味の素冷凍食品
日本の世帯数は2015年で夫婦のみと単身が半分以上を占める(「国立社会保障・人口問題研究所 2013年1月推計」参照)。1979年には約4割の人が夕食の炊事時間に1時間以上かけ、40分以下の人は14%。その割合が2014年には逆転しているという調査結果もある。資料提供:味の素冷凍食品
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(文/桑原恵美子)