湯をかけ終わると、もう一人鍋ができている!?
次に試したのは、「一人鍋」。一人用の土鍋にすっぽり入るサイズで、これだけ大きなフリーズドライ食品を見るのは初めてだ。おそるおそる湯をかけると、瞬時に軟らかく煮込まれた白菜が現れ、びっくり。規定量の湯をかけ終わると、そこにはまさに食べごろの一人分の鍋物ができている!
それだけでも驚きだが、食べてみてさらに驚いた。白菜、ネギ、シメジなどの野菜はシャキシャキで、生のものを調理したようなフレッシュな食感。豚肉もジューシーで、フリーズドライなのに肉汁さえ感じる。黙って手作りと言って出しても誰も疑わず、わが家なら「今夜は上出来」と家人にほめられそうなレベルだ。
同社によると、湯を注いだときにフレッシュな質感を復元するために重要なのは、凍らせる前の料理にフレッシュな食感があること。だから肉は冷凍でなく生肉、野菜は旬のもので、かつ一番軟らかくてみずみずしい部位を使わないと、湯で戻したときにおいしく仕上がらないとのことだ。
そのため一人鍋の白菜は可能な限り、一番外の葉を除いた下の肉厚な2枚と、軟らかい芯の部分だけを使用。ネギは上の2枚の皮を取り、みずみずしい真ん中だけを使用するように心掛けているとのこと。
それにしてもいったいなぜ、フリーズドライで一人鍋やチキンカツ丼を作ろうと思ったのか。