トロトロ卵の中からリアルなカツが出現!?

 まず試したのは、「チキンカツの玉子とじ」。パッケージを開けて中身を出すと、かなり大きめではあるものの、フリーズドライのみそ汁と同じようなキューブ形のブロックが入っている。本当にこれでカツ丼ができるのだろうか? 半信半疑のまま、湯をかけてから30秒ほど待つ。

 しばらくすると、全体が卵スープのようなトロトロのかき卵状態に。卵に包まれた物体にそっと箸を入れると、そこにはまさかのカツが出現!

 断面を見ると、たしかに「肉」「カツの衣」「卵」の層になっていて、食べるとまぎれもなくカツ煮そのもの。湯をかけているのでもちろんしっとりしてはいるが、単なる薄切り肉の卵とじではなく、カツの衣の食感があるのだ。肉の厚い部分をかむと、肉汁や肉の繊維も感じる。さっきまでカラカラに乾いたブロック状のものだったとは信じられない。

 同商品を開発したアサヒグループ食品 アマノ通販事業部 ABC+開発室の島村雅人室長によると、揚げ物は油が水をはじくため、これまで湯で戻すフリーズドライでは不可能だと考えられていた。成功したのは、みそ汁の油揚げのフリーズドライ化のノウハウがあったからだという。また最初はトンカツに挑戦したがうまくいかず、鶏ササミを使用。さらに肉に崩れが出ないようにあらかじめ食物由来のゼラチンなどを使い、成形の工夫を重ねたそうだ。

湯をかけるとカツが出現!? 話題の“フリーズドライのカツ丼”を食べてみた!(画像)
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湯をかけるとカツが出現!? 話題の“フリーズドライのカツ丼”を食べてみた!(画像)
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深めの器に入れ、120ccの熱湯を注ぐ。すぐに変化はないが、まず卵がふわふわにふくらんでくる
軽くかきまぜると、カツの卵とじが完成。しかし、カツはあまりよく見えない
軽くかきまぜると、カツの卵とじが完成。しかし、カツはあまりよく見えない
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ご飯に乗せてみると、カツ丼らしくなった。濃いめの味付けだが、カツ丼にするとちょうどいい。この卵のふわとろ感は手料理でもなかなか出せない
ご飯に乗せてみると、カツ丼らしくなった。濃いめの味付けだが、カツ丼にするとちょうどいい。この卵のふわとろ感は手料理でもなかなか出せない
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カツの断面。衣のリアルな食感は生パン粉を使用するのがポイントとのこと
カツの断面。衣のリアルな食感は生パン粉を使用するのがポイントとのこと
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