北陸新幹線開通をチャンスと捉えた

 まつやが全国展開戦略を開始したのは、2015年の北陸新幹線開通がきっかけだという。とり野菜みそが石川県民に十分認知され、県内ではこれ以上拡大することはないと考えていたところ、「北陸新幹線が開通し、石川県の地場産業が多くのメディアに注目されるようになった。このタイミングをチャンスと捉え、販売地域の拡大に着手した」と松本社長は振り返る。

 まず2015年に味噌文化が根付いている中京地区に進出し、八丁味噌以外の味噌を取り入れられるかを探ったという。2016年には関西と東海、2017年にはほぼ全国に販売エリアを拡大。それにつれてCMの放映エリアも広がったが、「CMは認知度を上げるためのもの。売り上げに結びつけるには味を知ってもらうことが大切」と、試食販売を各地で精力的に行った。

 2016年9月からはマルコメと販売提携を結び、中身はそのままにスパウト(注ぎ口)を付けたパウチタイプ2種類をマルコメから発売している。「自社の営業網を活用し、西日本だけでなく全国へ広めて行きたい」と、マルコメ コミュニケーションデザイン部 広報宣伝課の尾田春菜氏は意気込む。

マルコメは2016年9月からとまつや協業し、とり野菜みその販売を開始。「まつや とり野菜みそ(340g)」(写真左)、「まつや ピリ辛とり野菜みそ(340g)」(写真右)。税込み各600円
マルコメは2016年9月からとまつや協業し、とり野菜みその販売を開始。「まつや とり野菜みそ(340g)」(写真左)、「まつや ピリ辛とり野菜みそ(340g)」(写真右)。税込み各600円
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 さらに若い層を取り込むため、2017年夏から漫画家の東村アキコ氏をCMに起用。東村氏が石川県内の大学出身であり、大のとり野菜みそ愛好者であることを知り、出演を依頼したのだという。CMにより認知度がアップしたためか、売り上げは前年同月比より2~3割程度増えたという。

人気漫画家・東村アキコ氏とのコラボで2017年から発売している「東村アキコみそ鍋革命セレクトセット」(税込み2624円)。とり野菜みそファンの東村アキコ氏が選んだ「とり野菜みそ(200g)」2袋、「ピリ辛とり野菜みそ(200g)」1袋、 「とり野菜みそ スパウトパック(340g)」1袋、「ピリ辛とり野菜みそスパウトパック(340g)」1袋、「とり野菜みそ柚子 こしょう鍋 (200g)1袋の計6袋が詰め合わせになっており、まつやオリジナルのマウスパッドも付属する
人気漫画家・東村アキコ氏とのコラボで2017年から発売している「東村アキコみそ鍋革命セレクトセット」(税込み2624円)。とり野菜みそファンの東村アキコ氏が選んだ「とり野菜みそ(200g)」2袋、「ピリ辛とり野菜みそ(200g)」1袋、 「とり野菜みそ スパウトパック(340g)」1袋、「ピリ辛とり野菜みそスパウトパック(340g)」1袋、「とり野菜みそ柚子 こしょう鍋 (200g)1袋の計6袋が詰め合わせになっており、まつやオリジナルのマウスパッドも付属する
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