麺なしなら「すしのシメにラーメン」もあり

 回転ずしチェーンのサイドメニューでありながら、2012年の発売から3500万食販売しているという、「無添くら寿司」のラーメンシリーズ「7種の魚介らーめん」。新たに発売した糖質オフシリーズ「7種の魚介らーめん 麺抜き」は、麺の代わりにニンジン、チンゲン菜、モヤシ、キャベツの4種の蒸し野菜を使用。「らーめん麺抜き 醤油」「らーめん麺抜き とんこつ醤油」「らーめん麺抜き 濃厚味噌」「らーめん麺抜き 胡麻香る担々麺」の4種類を販売している。

くら寿司の糖質オフシリーズ「7種の魚介らーめん 麺抜き」(全4種/税別370円)のひとつ、「らーめん 麺抜き 醤油」は1杯につき糖質5.0gで、従来品と比較して糖質を88%オフ
くら寿司の糖質オフシリーズ「7種の魚介らーめん 麺抜き」(全4種/税別370円)のひとつ、「らーめん 麺抜き 醤油」は1杯につき糖質5.0gで、従来品と比較して糖質を88%オフ
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人気ナンバーワンの「らーめん麺抜き 胡麻香る担々麺」。糖質は1杯につき18.4gで、従来品より66%少ない。辛味もコクも強く食べごたえがあるが、丼が小ぶりなせいか、つるりと入る
人気ナンバーワンの「らーめん麺抜き 胡麻香る担々麺」。糖質は1杯につき18.4gで、従来品より66%少ない。辛味もコクも強く食べごたえがあるが、丼が小ぶりなせいか、つるりと入る
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 人気トップだという「らーめん麺抜き 胡麻香る担々麺」を食べた。キャベツなどはかなりおおざっぱなザク切りだが、スープは予想以上に辛味が強く、本格的な味わい。しかし、もっと満足度が高かったのは、その後に食べた「らーめん麺抜き 醤油」だ。チャーシュー2枚と卵もトッピングされていて、見た目は普通のラーメンとほとんど変わらない。その上、スープは「これぞ醤油ラーメンのど真ん中」という味。すしをおなかいっぱい食べたあとなのにスープを最後まで飲みきってしまった。麺なしでも、「ラーメンを食べた」という満足感をこれほどまでに感じられることに驚いた。「すしのシメにラーメン」という夢も麺なしなら可能だし、「すしも食べたいがラーメンも捨てがたい」というときにも便利だろう。

 客からの反応も良く、シャリの代わりに野菜を使った「シャリ野菜」などの糖質オフシリーズと合計し、発売後10日間で約100万食を販売したという。「『糖質制限しているため家族と一緒に回転ずしを楽しむことができなかったが、糖質オフシリーズがあるので家族そろって食事を楽しむことができた』という利用者の声もある。好評なので第2弾の提供を検討している」(くら寿司を運営する、くらコーポレーション広報宣伝部の本井啓貴氏)という。

「無添くら寿司港北みなも店」(神奈川県横浜市都筑区中川中央2-7-1 港北MINAMO2階)。センター北駅から徒歩約6分。営業時間は平日11~23時、土日祝日は10時20分~23時。無休
「無添くら寿司港北みなも店」(神奈川県横浜市都筑区中川中央2-7-1 港北MINAMO2階)。センター北駅から徒歩約6分。営業時間は平日11~23時、土日祝日は10時20分~23時。無休
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 今回、さまざまな麺なしラーメンを食べて、「麺がないラーメンはただのスープ」というイメージは一転。「麺なしだからこそ分かる味わいもある」ことを発見した。これまでのラーメンとは別の新しいメニューとして成立するのではないだろうか。とはいえ、ラーメン店にとっては麺あってこそのラーメンのはず。それにもかかわらず、麺なしラーメンはなぜ増え続けるのか。今回食べたラーメン店に話を聞き、その理由が見えてきた。次回の記事で詳しく紹介する。

(文/桑原恵美子)