リピーター率50%の意外な理由

 サービスを開始してから1年。現在のベジリーのリピート率は約50%だという。通常のECサイトの平均リピート率は20%といわれているそうで、同社はその2倍以上になる。ユーザーの85%は女性。経営者をはじめ、スーパーに買い物に行く時間がない人が多いようだ。スーパーで購入する野菜に比べると単価は高く、ユーザーが利用する1回の金額は平均5500円。大多数のユーザーが1~2週間に1度の頻度、中には毎日利用する人もいるという。

 「当初は平均2000円くらいと考えていたのでうれしい誤算でした。ユーザーは都心居住者が中心で、食品にこだわっている人が多いということもあるのでしょうが、関東圏で入手しにくい九州の野菜ということも注目された理由のひとつだと思います」(平林社長)

「糸巻き大根」など、関東ではあまり知られていない宮崎県の伝統野菜も購入できる。オーガニック野菜のセットも人気
「糸巻き大根」など、関東ではあまり知られていない宮崎県の伝統野菜も購入できる。オーガニック野菜のセットも人気
[画像のクリックで拡大表示]

 もうひとつ、同社の宅配ならではの要素も人気の理由。昔ながらの八百屋の前掛けスタイルのスタッフが野菜の入った袋を提げて届けに行くのだ(特定エリアに限る)。宅配スタッフはアルバイトが中心だが、農業大学や大学の農学部の学生も多い。

 「農業分野ではベジリーは新しいビジネスモデル。だからアルバイトを募ると農学部在学中の人の応募が多くなりました。中には東大農学部で研究している学生や将来独立を考えている人もいます」(平林社長)。さらに、「彼らは野菜の知識が豊富で、得意分野だからこそ、その野菜の保存方法や使い方まで丁寧に説明する。そこでコミュニケーションが生まれ、次に届けに訪れたときにはユーザーから質問されたり、『こんなものも扱ってほしい』『パーティーがあるので肉やワインも欲しい』などとお願いされたりして御用聞き状態になっていく」(平林社長)。そんなことが続き、1年たった今では、野菜のほかに肉、九州の名産品や加工品、調味料、海外のワインなどの幅広い食品を扱うようになった。