1カ月間の無料お試しに注力するケーブルモバイル

 ケーブルモバイルとSAKUケーブルスマホのユーザー層は、どちらもシニアが中心だ。このため、シニア層を意識した取り組みにも積極的だ。

 ケーブルモバイルが取り組むのが、訪問による新規ユーザーの掘り起こしだ。25名の専従スタッフがケーブルテレビのサービスエリア内にある各戸を訪問し、同意を得た上でお試し用のスマホ端末を置いている。

 端末にはIP電話アプリがプリインストールされていて、合計30分までは無料で発信可能。端末を持参した翌日にケーブルモバイルから電話をかけることで、スマホを手に取ることを促しているという。お試し用のスマホ端末が使えるのは、試用を始めた月とその翌月の最大2カ月間だ。

 お試し期間中はスタッフが定期的に訪問することで、使い方の疑問点やトラブルなどをフォロー。「今は投資だと考えて、使ってもらうための努力に手間暇をかけている」(担当者)とのこと。

 無料お試しを始めた2017年4月から8月まではスマホを置かせてくれた家庭は毎月80~90件程度だったが、取り組みを強化した夏以降は大きく伸び、9月は300件に達した。新規契約数も伸びており、「9月以降は(8月以前よりも)平均で月に100件ほど増えている」(ケーブルモバイル担当者)という。

シニアに向けてサポートに注力するSAKUケーブルスマホ

 もう1つのSAKUケーブルスマホでは、カウンターにおいてシニアを意識した手厚いサポートを提供している。

 例えば、大手携帯電話会社からの乗り換え時にスマホ端末も買い換えたユーザーに対しては、Googleアカウントの設定を含めた初期設定の代行サービスを提供する。また、販売する端末はシニア層の信頼度が高い国内メーカー製が中心。端末の修理時には代替機を貸し出している。

地域密着型格安SIMは商店街のような気軽さが強み(画像)
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SAKUケーブルスマホが販売する「VAIO Phone A」(左)と「AQUOS SH-M04」(右)
SAKUケーブルスマホが販売する「VAIO Phone A」(左)と「AQUOS SH-M04」(右)
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 「シニアに対して『はい、どうぞ』と新しいスマホを手渡しておしまい、というわけにはいかない。大手のように混雑することもないので、ユーザー一人ひとりに費やせる時間が長いのもメリット。納品時にはAPNの設定からデータの移行まで、可能な限りのサポートを提供している」(SAKUケーブルスマホ担当者)。