既存のライド型アトラクションをVRでリノベーション

 前述のように、「怨霊廃線VR」は同園の人気施設「ミステリーゾーン」を活用している。自動で動くゴンドラのシートに座り、暗闇のなかを進んでいくお化け屋敷という点では「ミステリーゾーン」と変わらない。それどころか、看板を新たに追加した以外、施設としては「ミステリーゾーン」ほぼそのままなのだ。リノベーションした感じがまったくない。

「怨霊廃線VR」になる前の「ミステリーゾーン」。全然変わっていない……
「怨霊廃線VR」になる前の「ミステリーゾーン」。全然変わっていない……
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 とにかくまずは体験することに。ゴンドラのシートに座り、スマートフォンを使ったVRヘッドセット「Gear VR」と、立体音響を再生可能なヘッドフォンを装着する。視覚も聴覚も完全にVRシステムで覆われた状態で楽しむわけだ。なるほど、これなら施設の展示物など内装に手を加える必要はない。

ゴンドラは2人乗り。10台あり、最大で20人同時に体験できる
ゴンドラは2人乗り。10台あり、最大で20人同時に体験できる
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使用しているのは、Galaxyシリーズのスマートフォンを利用したVRヘッドセット「Gear VR」
使用しているのは、Galaxyシリーズのスマートフォンを利用したVRヘッドセット「Gear VR」
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VRゴーグルを装着し、廃線の保線作業へと向かう筆者。ゴンドラは2人乗りだが、VRゴーグル内ではひとりぼっちの作業を強いられる
VRゴーグルを装着し、廃線の保線作業へと向かう筆者。ゴンドラは2人乗りだが、VRゴーグル内ではひとりぼっちの作業を強いられる
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 そうは言っても半世紀以上前のお化け屋敷だしなあと、正直、最初はなめていたのだが……。いやいや、さすがコンテンツを作り慣れている企業が手を組んでいるだけのことはある。心臓がきゅっとなるような恐怖を味わうことができた。ネタバレを避けるため詳しくは書かないが、これは面白い。

廃線なんだから保線作業は昼間にやればいいはず……なのだが、闇のなかをゆっくりゆっくり作業車は進む。その遅さがまた恐い。「ミステリーゾーン」ファンなら思わずニヤリとしてしまう演出も
廃線なんだから保線作業は昼間にやればいいはず……なのだが、闇のなかをゆっくりゆっくり作業車は進む。その遅さがまた恐い。「ミステリーゾーン」ファンなら思わずニヤリとしてしまう演出も
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 何より素晴らしいのは、ゴンドラから自分の体に伝わってくる振動や走行感覚と、映像の一体感だ。ゴトゴトと決して良くはない独特の乗り心地が、映像の中のボロボロの線路上を走っている感覚にマッチして臨場感を高めてくれる。左右へのカーブなども画面と体感がぴったりシンクロしていた。

 ゴンドラは2人乗りで10台ある。体験の所要時間は3分半ほどだが、恐怖感からかもっと長く感じられる。としまえんへの入園料が別途必要だが、利用料金は500円(「木馬の会」会員か「のりもの1日券」があると300円)で、VRを使ったアトラクションとしてはリーズナブルだ。

利用制限は身長110cm以上、13才以上推奨となっているが、13歳未満でも単眼型のスコープで体験できる
利用制限は身長110cm以上、13才以上推奨となっているが、13歳未満でも単眼型のスコープで体験できる
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