4K映像撮影機能はあえて搭載していない

 逆に性能や使い勝手では割り切った部分もある。1つが解像度だ。GoProをはじめ、他社の同等クラスあるいはそれ以下のアクションカメラでも4Kに対応しているものがあるのに対し、GZE-1で撮影できる動画はFHD(1920×1080、30fps)までとなっている。これについて、是木氏は「開発段階でも意見は出たが、今回は目指すところが違うとして、あえて搭載しなかった」と言う。

 GZE-1が目指したのは、撮影した動画をその場でSNSやYouTubeなどの動画共有サイトにアップロードできること。動画撮影時にスローボタンを押すことで、スーパースローにする機能などを備えた。「エクストリーム・スポーツを楽しむ人の中には、決め技やアクションといった見せ場をスローモーションにして公開する人が多い。そうした映像も、後でパソコンなどで編集することなく撮ってすぐ公開できる」(是木氏)。

左が「G'z EYE GZE-1」と別売の液晶付きコントローラー。カシオでは、キャンプや釣りといったアウトドアでの使用を想定したアクションカメラ「EX-FR100」(右)もラインアップしている。こちらは耐衝撃性ではGZE-1に劣るものの、取り外し可能な液晶付きコントローラーが付いており、通常のカメラのような使い方や自撮りもできる
左が「G'z EYE GZE-1」と別売の液晶付きコントローラー。カシオでは、キャンプや釣りといったアウトドアでの使用を想定したアクションカメラ「EX-FR100」(右)もラインアップしている。こちらは耐衝撃性ではGZE-1に劣るものの、取り外し可能な液晶付きコントローラーが付いており、通常のカメラのような使い方や自撮りもできる
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 田中氏と是木氏は「もはやデジカメの世界はスペック競争をしても仕方がない。GZE-1は用途特化型の製品として考えた」と口をそろえる。アクションカメラは既存のデジタルカメラと比べると、まだまだユーザー層が薄い分野だ。認知を広げ、興味を引き、ユーザーを開拓していかなければならない。カシオは、具体的なユーザーを想定し、G-SHOCKという世界的に人気の高いブランドイメージを押し出す策で、ユーザー開拓に挑む。

カシオ計算機の営業本部戦略統轄部コンシューマ戦略部第一企画室の田中和夫氏(左)とQV事業部第一開発部商品企画室の是木卓氏(右)
カシオ計算機の営業本部戦略統轄部コンシューマ戦略部第一企画室の田中和夫氏(左)とQV事業部第一開発部商品企画室の是木卓氏(右)
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(文/平野亜矢=日経トレンディネット)