耐衝撃性がデザインを下支えする

 アクションカメラでは先行するメーカーが多数ある中、G'z EYEでカシオが狙うのが若い世代だ。「カルチャーに感度が高い人、スケートボードやスノーボードといったエクストリーム・スポーツが好きな人、ダンサーなどの感性をくすぐる製品にしたい」と田中氏は言う。

 そのために注力したのがデザインだ。「ほかのカメラは身に着けるといかにもカメラという感じがしてしまうが、GZE-1はそうではない。身に着けているときのスタイルを重視した」(田中氏)。

 もう一つ、タフ性能にもこだわった。その目的は実用性を高めるためが1つ。もう1つが、G-SHOCK風のデザインを下支えするためでもあるようだ。「実際には、-10度の極寒や水深50mの水中で撮影する人はあまりいないだろう。でも、どんな環境でも安心して使えるというタフさを前提にすることが、G-SHOCKの“強い”というイメージにもつながっていく」(田中氏)と見る。

アクセサリーの1つ、スタンド付きカラビナ。スタンドは、ダンスシーンなどを撮影するときなどに床に置くことを想定。カラビナで腰やバッグにぶら下げて持ち歩ける
アクセサリーの1つ、スタンド付きカラビナ。スタンドは、ダンスシーンなどを撮影するときなどに床に置くことを想定。カラビナで腰やバッグにぶら下げて持ち歩ける
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 製品開発の過程では、カメラのデザインチームが、G-SHOCKのデザイナーチームとも話し合いながら、耐衝撃性を実現するための構造、ビスの使い方、G-SHOCKのイメージを壊さないデザインなどを詰めていったという。QV事業部第一開発部商品企画室の是木卓氏は「(衝撃からカメラを保護するための)バンパー部分は、シミュレーション解析をして、カメラを地面などにぶつけても、レンズには決して当たらない構造にしている」と話す。