会社内で使うのにかなり便利

 まずは自宅のリビングで使うパターン。大画面テレビに挿して、主にインターネットをブラウジングするときに利用する。「テレビ標準のブラウジング機能は入力や画面の切り替えに時間がかかると感じている人が、そこを強化する意図で導入するというパターンは多いです。リモコンよりもキーボード入力のほうが速いですし、ブラウジングの処理全般もパソコンのほうが得意ですから」(パソコンショップのマウスコンピューター秋葉原ダイレクトショップ)

 仕事用では、会議室のテレビを使って社内プレゼンをする用途で使う人が多いそうだ。「スティック型PCのなかで自分好みのデスクトップ環境を整えておけるので、USBメモリーに入れたプレゼン資料を、まっさらなパソコンで開くよりもサクサクと作業できると好評です。本格的な仕事には向きませんが、プレゼン再生くらいならよほど重い映像を再生したりしない限りは問題なく処理できますからね」(パソコンショップのBUY MORE秋葉原本店)

 最後は、Windows 10を試したいという需要だ。Windows 10は下位バージョンのHomeでも、ソフトそのものを購入するには1万5000円〜2万円弱が必要になる。しかし、スティック型PCには1万5000円を切るモデルもある。「ハードウエアがそろってそのお値段ということで、新OSの操作感を軽く試すために買うという人は珍しくありません」(パソコンショップのドスパラ秋葉原本店)

2015年11月の最安はドスパラの「Diginnos Stick DG-STK1B」。Windows 10入りで、価格は9980円(税込み1万778円)となる
2015年11月の最安はドスパラの「Diginnos Stick DG-STK1B」。Windows 10入りで、価格は9980円(税込み1万778円)となる
[画像のクリックで拡大表示]

 普通のパソコンの代わりとして使うのは厳しいが、特定の用途で割り切って使うなら小型である強みが発揮できる。使い道を具体的にイメージしてから購入するのが、スティック型PCを楽しく利用するコツといえるだろう。

(文/古田雄介)