テレビ局の強みを生かしてイベントを盛り上げる

――もうすぐ開催となる「Tokyo E-sports Festival」とはどんなイベントなんでしょう? イベントの見どころを含めて教えてください。

門澤: eスポーツを軸に多様性のあるイベントを考えています。会場は1階屋外ステージ、1階屋内ステージ、22階フォーラムと、3カ所があるんですが、22階では「パワプロチャンピオンシップス東京大会」と題しまして、2日間にわたって野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』、通称『パワプロ』の各種大会を開催します。

 また、1階では『New みんなのGOLF』の大会や、『グランツーリスモSPORT』のエキシビションレースなどを予定しています。そして一番の目玉企画が、「いいすぽ!」のMCであるバカリズムさんと、「ゲームセンターCX」という番組を10年以上続けていらっしゃるよゐこの「有野課長」による、お互いの番組の名を賭けた対決です。

バカリズム: 「5タイトルのレトロゲームで対決する」とは聞いているんですが、それがどんなタイトルなのかは当日まで極秘なんですよ。

門澤: 練習なしに地力で戦っていただこうと思ってるんです。それ以外にもアイドルのライブを織り交ぜたりして、アイドルファンの方にゲームに興味を抱いていただいたり、逆にゲームファンにアイドルを好きになってもらえたら、と。

 こうしたイベントの構成は実は海外も同じなんですよ。韓国でも韓流スターがたくさん出てきてライブをやったりして、新たなエンターテインメントとして多くの人にアピールしています。

バカリズム: それぞれのゲームイベントは、ほかの大会で実績があったり、予選を勝ち抜いてきたスゴ腕のプレーヤーが集結するので、プレー内容自体も相当レベルの高いものになるはずですが、解説をそれぞれの競技のプロの方が担当してくれるので、そこも見どころなんです。

門澤: 『New みんなのGOLF』では戸張捷さん、『グランツーリスモSPORT』は川井一仁さんや11歳のレーシングドライバー野田樹潤さん、『パワプロ』は岩本勉さんにそれぞれ出演や解説をお願いしています。

 また、MCとしてフジテレビのスポーツ中継を担当しているアナウンサーが出演することで、リアルなスポーツ中継との融合みたいなおもしろさが出るんじゃないかと期待しているんです。

 ゲームのイベントとしては初めてですけれど、スポーツ中継で培ったノウハウを生かしたり、中継番組とのクロスオーバーで解説者やアナウンサーが使えるのはテレビ局ならではの強みだと思っています。

――有野課長との対決も楽しみですね。意気込みなどを聞かせていただけますか?

バカリズム: 今まで有野さんは狭い会議室のなかで少人数のスタッフとほそぼそとゲームをやってきていたわけですが、僕は毎回、ハイレベルなプロのプレーを目の当たりにして学んでますし、反射神経やテクニックといったもともとのポテンシャルは僕のほうが高いですからね。

 明らかに有野課長のほうが経験値が高いゲームでなければ、どんなゲームになるとしても勝てると思うんですよね(笑)。(僕に)不安要素があるとしたら、古いゲーム機のコントローラーをしばらく触ってないことです。その点では、番組でレトロゲームを遊び続けている有野課長のほうが有利ですね。

 ただ、圧倒的に勝つのもいいですけど、テレビなんで、いかに盛り上がる戦いができるかを意識したいですね。

――心理戦の要素も大きそうですね(笑)。

バカリズム: 番組を10年以上も続けているだけあって「ゲームと言えば有野」みたいなポジションを守っていますから、有野さんは相当プレッシャーを感じているみたいですね。

 後輩の僕に負けて「あ、有野さんて、お笑い芸人のなかでのゲームの腕前はこの程度なんだ」と白日のもとにさらされてしまうのが恐いんでしょうね(笑)。

――最後に、まだ「いいすぽ!」を見たことのない読者、eスポーツをよく知らない読者に向けて、メッセージをいただけますか?

門澤: プロと呼ばれる人たちの登場で、ゲームがスポーツとして成立する新しい文化が生まれていることを、番組や今度のイベントを通じて多くの方に知っていただけるとうれしいですね。

バカリズム: ゲームが好きな人なら各タイトルの頂点に立つ人たちのプレーが見られますし、ゲームを知らない人、あんまりやったことがない人が見ても、まさにスポーツ感覚で楽しめるのがeスポーツです。遊んだことのないタイトルを遊んでみようという気になるくらいの魅力が味わえると思います。「いいすぽ!」を通じてゲームを楽しむ人が少しでも増えてくれたら素敵ですね。

「Tokyo E-sports Festival」は、11月18日、19日にフジテレビ本社屋で開催される。入場は無料
「Tokyo E-sports Festival」は、11月18日、19日にフジテレビ本社屋で開催される。入場は無料
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(構成/稲垣宗彦、写真/シバタススム)