プロ向けにパソコン用ソフトも発売

 今年の夏以降は、化粧品ブランドからから得るYouCam メイクの掲載料に加え、運用型広告やブランドとのコラボレーションにも力を入れ、順調に収益を伸ばしているそうだ。

 さらに、YouCam メイクの人気を受けて、2016年8月にはサイバーリンクからパソコン用ソフト「MakeupDirector」(5980円、税込み)も発売された。こちらはメークのプロ向けで、アプリよりも細かくメークの調整ができる。想定される用途は広告用ビジュアルの作成やモデル撮影のレタッチ、化粧品の通販サイト用のサンプル画像作成など。美容専門学校の先生が教材の作成に利用したいなどのニーズもあったという。

 中川氏は「以前にプロのメークアップアーティストとコラボしたとき、とても感動してもらえた。そのとき、これは加工して遊ぶだけのアプリとは違う、いろんなニーズを満たせるツールなんだと確信した」という。

 YouCam メイクの後に続けとばかりに、他社の参入も始まった。2016年10月にはLINEも「LOOKS」というアプリを公開した。こちらもバーチャルメークが施せる自撮りアプリ。化粧品を試して購入できるなど、サービス内容は非常に近い。コラボしている化粧品ブランドはまだ少ないが、「クリニーク」や「ディオール」や「M・A・C」など有名ブランドが参加しており、今後、企業間の競争も活発になりそうだ。

(文/越智理奈)