これは新しいディスプレーでありプロジェクター

 これまで展示会に出品して、体験した人からは「ここまでよく見えるメガネ型デバイスは初めてだ」といった反応が多くあった。掛け心地も好評だったという。

「展示したプロトタイプではまだ重さの問題が解決しきれていなかったが、それでも“やはりメガネ屋が作ったものは掛け心地がいい”という意見を多くいただいた」(座安氏)。

 特に高く評価してくれた業種は、建築業、製造業、メンテナンス業、医療分野など。いずれももともとメガネ型デバイスに関心の高い業種だが、そうした業種の人たちに見え方と掛け心地にこだわるというコンセプトが十分伝わっていると、手ごたえを感じているという。

 b.g.のバッテリーは本体ではなく、スマートフォンを取り付けて本体と接続する箱型のユニットの中にある。本体に入れなかったのは、大きいバッテリーを積めないことや顔の近くに発熱するものを置きたくないといった理由による。箱型のユニットはプロトタイプでは大きいが、製品版ではポケットに入るぐらいに小型化する予定だ。本体とユニットはHDMIケーブルで接続している。HDMIで接続できる機器なら、なんでも接続できるようにしたいという。

b.g.をスマートフォンと接続する場合、バッテリーはスマートフォンを取り付ける箱形ユニットの中にある
b.g.をスマートフォンと接続する場合、バッテリーはスマートフォンを取り付ける箱形ユニットの中にある
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「b.g.はプロジェクターやディスプレーのようなもの。HDMIで接続すればなんでも映るようにしたい。ユーザーとなる企業はすでに様々なデバイスを使っている。そこにb.g.を接続して活用できるようにしたい」(座安氏)。

 例えば工場では、作業スぺースの脇にディスプレーを設置して、それを見ながら作業する場合がある。そのディスプレーをb.g.に置き換えることで、前述の安全確保などのメリットとともに、生産ラインの省スペース化といったメリットも得られるというわけだ。

 エンハンラボによると、b.g.は2018年中に量産体制を整える計画だ。製造業や医療業界などからの期待を収益に結び付けられるのか。まずは、来年の展示会に向けて準備しているという製品版に期待したい。

(文/湯浅英夫=IT・家電ライター)