実現にはソニーが持つ技術をフル活用

 これらの機能を実現しているのが、ソニーがこれまで培ってきた技術の数々だと倉田氏は話す。代表的な技術の1つが、声や顔などのさまざまな情報をXperia Hello!にインプットする、センシング技術になる。

 Xperia Hello!には多くのセンサーが搭載されている。本体下部に4つ搭載された人感センサーは、赤外線を活用してどの方向から人が来ているのかを感知。同じく本体下部に搭載された7つのノイズキャンセル対応マイクで、テレビなど他の音がしていても人の声の方向を正確に認識する。さらに、ソニーが強みを持つ1320万画素のカメラモジュールで、人の顔を認識したり、ビデオや写真などの撮影をしたりできるようになっている。

本体下部にはボリュームキーなどのボタン類に加え、人感センサーやマイクなどのセンサー類を集中して設置。どの方向から人が来たかをすぐ検知できるという
本体下部にはボリュームキーなどのボタン類に加え、人感センサーやマイクなどのセンサー類を集中して設置。どの方向から人が来たかをすぐ検知できるという
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 もう一つの技術が、インプットされた情報を処理するインテリジェント技術をまとめた「ソニーエージェントテクノロジー」だ。Xperia Hello!の基本となる顔の認識には人工知能(AI)技術の1つである機械学習を活用。しかも、安全かつ素早く認識できるよう、クラウドで処理するのではなく、本体だけで高速に処理するソニー独自の技術を採用しているという。

AIを活用した人の顔の認識は、クラウドではなく端末側ですべて処理しているそうで、安全かつ素早い動きを実現しているとのこと
AIを活用した人の顔の認識は、クラウドではなく端末側ですべて処理しているそうで、安全かつ素早い動きを実現しているとのこと
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 音声で答える応答生成技術についても、従来のプロダクトでは他社製の技術を使っていたが、Xperia Hello!からはソニーが独自に開発したものを採用。今後のバージョンアップで、相手の声を覚えて話す内容を変えることも検討しているという。ソニーエージェントテクノロジーでは、ほかにも多くの技術をソニー独自のものに変更しているそうで、これによって、今後はXperia Hello!の目的に応じた機能進化をスピーディーに実現できる体制を整えたとしている。

 最後の技術が、これまでのロボット開発で培ったロボティクス技術である。例えばXperia Hello!では、プロダクトデザインの段階から軸を中心に寄せる設計とした。これによって動いた時の慣性を小さくし、素早い動きを実現するとともに、家庭内で利用してもモーターやギアの音が鳴り響かない、静音性を実現している。

設計当初から中心に軸を置いた設計にすることで、素早い動きを実現しながらも、音が鳴り響かない静音性を担保できたとのこと
設計当初から中心に軸を置いた設計にすることで、素早い動きを実現しながらも、音が鳴り響かない静音性を担保できたとのこと
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 またさりげない演出として、Xperia Hello!には短い軸を倒すことで首をかしげる動きをする仕組みや、片目ごとに5灯の白色LEDを搭載し、ウィンクできる仕組みなども装備。3種類と少ないモーターの数で30種類の動きを可能にし、豊かな感情表現ができるようにした。