決勝戦は10連鎖の応酬で決着

 最終的に決勝戦に残ったのは、“疾風迅雷”の二つ名を持つ、ざいろ選手、そして、今年8月にラスベガスで開催されたeスポーツイベント「AnimEVO」において、ぷよぷよテトリスのスワップ部門とぷよぷよ部門の両方で優勝した、live(りべ)選手。どちらもレジェンドとしてエントリーしている。

1回戦でめいせつ選手と当たったざいろ選手。中央下部に心拍数が表示されるはずなのだが、ざいろ選手は高すぎてグラフが表示不能に
1回戦でめいせつ選手と当たったざいろ選手。中央下部に心拍数が表示されるはずなのだが、ざいろ選手は高すぎてグラフが表示不能に
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準決勝に残った4人。この時点で新世代はMATTYAN選手ただひとり。飛車ちゅう選手とともに、3位となった
準決勝に残った4人。この時点で新世代はMATTYAN選手ただひとり。飛車ちゅう選手とともに、3位となった
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 解説の席に着いたのは、新世代のあめみやたいよう選手。曰く、決勝に出場した選手はどちらも非常に安定感があり、「時の運で決まる」とのこと。ぷよぷよテトリスではシステム面でざいろ選手が持ち味を完全に活かせない部分があるものの、好勝負が期待できるとコメントした。

 実際、決勝戦は一進一退の攻防だった。小さな連鎖でジャブを繰り出しつつ、別に用意した大連鎖を決めるタイミングを見計らうlive選手。対するざいろ選手は、そのジャブを小さな連鎖で相殺し、がっぷり受けながら、これまた大連鎖で返していくという展開だ。

 取って取られてを繰り返し、1セット目はざいろ選手、2セット目はlive選手が取って迎えた3セット目。先に1本を取ったのはざいろ選手。しかし2本目は、暴発気味のスタートながらも12連鎖を決めたlive選手に軍配が上がった。

 そして勝負を決する3本目。ざいろ選手が先に仕掛けて12連鎖を決めれば、live選手も12連鎖で反撃。ざいろ選手はそこへさらに11連鎖で畳みかけた。live選手もさらなる反撃を試みるが、その攻撃は6連鎖で尽きてしまった。スコアにしてざいろ選手は12万点、及ばなかったlive選手でも10万点という結果に、解説のあめみやたいよう選手の声も上ずりがちだった。

大連鎖につぐ大連鎖。ざいろ選手とlive選手で争われた決勝戦は、TGS2018という大舞台に相応しい、劇的なラストで勝負が決まった
大連鎖につぐ大連鎖。ざいろ選手とlive選手で争われた決勝戦は、TGS2018という大舞台に相応しい、劇的なラストで勝負が決まった
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 こうして希に見る大連鎖の応酬というド派手な試合で大会は終結。ざいろ選手が優勝を勝ち取った。優勝したざいろ選手には賞金100万円とトロフィー、副賞として「PS4 Pro」を贈呈。準優勝のlive選手には50万円が贈られた。また、今大会では3位決定戦がないため、飛車ちゅう選手、新世代最高位となったMATTYAN選手にそれぞれ賞金20万円が渡った。

 今回の大会を通じて言えるのは、ぷよぷよがeスポーツ向きのゲームタイトルだと再確認できたということだ。eスポーツとしてのゲーム人口の多さ、規模などはともかく、ぷよぷよは見ている人にも勝負の展開が分かりやすい。しかも、勝ち残るためには若さだけでなく、経験が必要であることも明らかだ。何より決勝戦ラストの一本。本来、勝者側のスコアが10万点を超えるだけでも「スゴいこと」なのに、勝者はそのさらに上の12万点をたたき出した。偶然とはいえ、最後の最後に今大会一番の大勝負が来るという、見応えのある大会となった。