対戦方法は観客の投票で決定

 今大会の出場選手は米国のSnake Eyez選手、NuckleDu選手、シンガポールのXian選手、台湾のGamerBee選手という海外の4選手に加え、ときど選手、ボンちゃん選手、ネモ選手、ふ~ど選手といった日本の4選手が招待された。いずれも、世界で活躍するトップゲームプレーヤーである。特に、今年7月に米国のラスベガスで開催された世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO2017」のストリートファイターV部門で優勝した、ときど選手が注目されており、登場したときの歓声は人一倍大きかった。

客席は自由席だが、開場後にすぐに満席になるほどの人気。立ち見も多かったことからeスポーツ人気がうかがえる。対戦ごとに大きな歓声で沸いていた
客席は自由席だが、開場後にすぐに満席になるほどの人気。立ち見も多かったことからeスポーツ人気がうかがえる。対戦ごとに大きな歓声で沸いていた
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 対戦方法は、観客が3つの案から投票する仕組み。会場ではエナジードリンク「レッドブル」が無料で配られ、その空き缶を投票場所のゴミ箱に入れると投票となる。トーナメント方法は、すべての選手がランダムにトーナメント表に組み込まれる「A案=組み合わせ完全フリー型」、1試合目は国内選手と海外選手が必ず対戦する「B案=1試合目 国内/海外マッチング」、国内選手と海外選手を2個のブロックに分け、その勝ち抜いた同士で決勝戦を戦う「C案=ブロック 国内/海外 ブロック分け型」の3種類から選べたが、観客の投票によってA案が選ばれた。その後、順番が書かれたくじを各選手が引き、番号順にトーナメント表を埋めていった。

 試合で使うコントローラーは選手が持ち込んだ物。日本はゲームセンターから格闘ゲームの対戦プレーがブームとなったためか、アーケードタイプのコントローラーを使うのが一般的という。今大会に出場した日本人選手4名は全員アーケードタイプのコントローラーを利用していた。逆に海外は日本ほどゲームセンター文化がないため、「パッド」と俗に言われる家庭用ゲーム機のコントローラーをそのまま使う選手が多いという。

 対戦を始める前に、各選手は自分が持ち込んだコントローラーのチェックを怠らない。キー設定画面を表示させ、方向キーや各ボタンが正しく機能するかを必ず確認する。その後、選手によっては試合を始める前に既に対戦を実施し、ウォーミングアップをしていた。試合前に道具の確認を怠らず、自身のコンディションを把握する姿勢は、プロスポーツ選手そのものだ。

対戦に使うコントローラーは各選手が持ち込んだ物。対戦前に方向キーやボタンが正しく動作するか、設定画面で入念にチェックする
対戦に使うコントローラーは各選手が持ち込んだ物。対戦前に方向キーやボタンが正しく動作するか、設定画面で入念にチェックする
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 大会は1回戦のXian選手とネモ選手の対戦から始まり、ネモ選手が2-0で勝利して準決勝に進出。次に両方ともパッドを使う珍しい対戦となったSnake Eyez選手とNuckleDu選手の対戦は、NuckleDu選手が2-1で勝利。台湾で絶大な人気を誇るというGamerBee選手と注目のときど選手の対戦は、ときど選手が2-0のストレート勝ち。1回戦最後の対戦はふ~ど選手とボンちゃん選手の日本人同士の戦いとなり、ボンちゃん選手が2-1で制した。

 準決勝の初戦は、ネモ選手とNuckleDu選手の対戦となり、ネモ選手が3-1で勝利。「よく一緒に練習する仲」という、ときど選手とボンちゃん選手の対戦は、ときど選手が3-1で勝利した。準決勝から3セット先取となり試合時間が長くなる。今回は、前のセットで負けたプレーヤーは次のセットでキャラクターチェンジをしてもいいというルールだったため、キャラクターチェンジ画面を表示させて、間合いを取り直す心理戦も見られた。

 決勝戦は日本人同士の戦いとなり、ネモ選手がときど選手を3-1で下し、100万円の優勝賞金と豪華なトロフィーなどを手にした。優勝したネモ選手には、会場から大きな声援が送られていた。

決勝戦はネモ選手(左)と、ときど選手(右)の対戦。使用キャラクターはネモ選手がユリアン、ときど選手が豪鬼となる
決勝戦はネモ選手(左)と、ときど選手(右)の対戦。使用キャラクターはネモ選手がユリアン、ときど選手が豪鬼となる
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ネモ選手がときど選手を3-1で下し優勝した。豪華な優勝トロフィーと賞金100万円、副賞のカップヌードル1年分を手にした
ネモ選手がときど選手を3-1で下し優勝した。豪華な優勝トロフィーと賞金100万円、副賞のカップヌードル1年分を手にした
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(文・写真/田代祥吾)