逆転劇でときど選手が優勝

 今大会屈指の試合となったのは、このルーザーズサイドで行われたときど選手対Oil King選手の一戦。お互いにまずは2セットを取り合った後の最終セット、先に1ラウンドを取っていたOil King選手の「ラシード」が、ときど選手の「豪鬼」の体力があとわずかというところまで追い込んでいたシーン。Oil King選手は、ガードするだけで体力が削られてしまうクリティカルアーツを逃げ場のない画面端で繰り出し、勝ちを確信してヘッドホンまで取り外した。しかし、ときど選手の「豪鬼」は完全無敵の移動技「阿修羅閃空」を発動し、画面端からの脱出に成功、逆転した。この逆転劇の勢いをもって、次のラウンドも制し、ルーザーズファイナルに進出した。

勝ちを確信し、ヘッドホンを外したものの、豪鬼が阿修羅閃空で窮地を避けたのを見て、慌ててヘッドホンを装着し直す、Oil King選手
勝ちを確信し、ヘッドホンを外したものの、豪鬼が阿修羅閃空で窮地を避けたのを見て、慌ててヘッドホンを装着し直す、Oil King選手
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 グランドファイナルは、これまでの戦績によって優勝の条件が変わる。この大会で一度も負けることなくウイナーズサイドから勝ち上がったふ~ど選手は、最大2回行う3セットマッチの1回でもときど選手から取れば優勝が決まる。ルーザーズサイドであるときど選手が2回目の負けを喫したことになるからだ。一方、ルーザーズサイドから勝ち上がったときど選手の場合は、ふ~ど選手からまずは3セットを取り、ふ~ど選手をルーザーズに落としてから、再度3セットを取らねばならない。

 ダブルエリミネーション方式のトーナメントならではだが、これは圧倒的にふ~ど選手が有利。しかし、それでもときど選手がふ~ど選手に勝利。ルーザーズに落ちてから、圧巻の6連勝で優勝をつかんだ。優勝したときど選手には、優勝賞金500万円とカプコンプロツアーのポイント700ptが贈られた。

グランドファイナルはふ~ど選手対ときど選手。2セット連取が優勝条件のときど選手が不利
グランドファイナルはふ~ど選手対ときど選手。2セット連取が優勝条件のときど選手が不利
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会場のボルテージも最高潮。バルーンを叩いて選手を応援
会場のボルテージも最高潮。バルーンを叩いて選手を応援
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会場外の立ち見席。試合が進むにつれ増えていき、最終的にはこの状態に
会場外の立ち見席。試合が進むにつれ増えていき、最終的にはこの状態に
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大きな優勝盾を手にするときど選手。カプコンプロツアーのポイントランキングも1位になった
大きな優勝盾を手にするときど選手。カプコンプロツアーのポイントランキングも1位になった
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 今大会はいずれも劣らぬ強豪ぞろいだったが、優勝の行方に加えて注目されたのが、Trashbox選手とZJZ選手の2人。Trashbox選手は、ストリートファイターVアーケードエディションのオンライン対戦ランクマッチのランキングが世界1位の実力者で、今回初めて決勝トーナメントに出場した。唯一のプロライセンス非保持者で、今回ベスト8に入ったことで、プロライセンスが授与された。

 ZJZ選手は今大会の“台風の目”的存在だった。カプコンプロツアー ジャパンプレミア開催前時点で年間ランキング1位だった藤村選手を予選大会で破っての出場だったからだ。結果的にはどちらもルーザーズ1回戦で敗退し、7位タイの成績となったが、今後が楽しみな新星だ。

オンラインランキング1位のTrashbox選手。満を持してプロライセンスを獲得
オンラインランキング1位のTrashbox選手。満を持してプロライセンスを獲得
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 なお、大会終了後には、小野義徳プロデューサーよるサプライズ発表も。『ストリートファイターVアーケードエディション』のアーケード版開発を発表したのだ。リリースは2019年を予定。10月5~7日に全国5カ所のゲームセンターでロケーションテストを行うという。詳細はタイトーのウェブページで確認できる。

待望のアーケード版のリリースが決定。すべての追加キャラクターが使用可能で、USB端子を装備し、PS4のデュアルショック4など、自分が持ち込んだコントローラーを接続して使用することができる
待望のアーケード版のリリースが決定。すべての追加キャラクターが使用可能で、USB端子を装備し、PS4のデュアルショック4など、自分が持ち込んだコントローラーを接続して使用することができる
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(文/岡安学、写真/木村輝)