プロ認定を受けた6チームによって4月から開催されてきた「コール オブ デューティ ワールドウォーII プロ対抗戦」。途中まで全勝で首位にいたチームの敗退など、数々のドラマを生みながら、8月の大会ではついに1位がDetnatioN Gaming、2位がLibalent Vertexに決定。この2チームによるグランドファイナルが9月22日、満員の来場者が詰めかけた11ホール「e-Sports X Blue Stage」で開催された。

「コール オブ デューティ ワールドウォーII プロ対抗戦」グランドファイナルは、客席だけでなく、その周囲にも非常に多くの観客を集めた。
「コール オブ デューティ ワールドウォーII プロ対抗戦」グランドファイナルは、客席だけでなく、その周囲にも非常に多くの観客を集めた。
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 前述の2チームが激突したこのグランドファイナルは、優勝チームには800万円、準優勝には200万円と、総額1000万円の賞金が賭かっていた。“日本最強”の称号だけでなく、賞金の行方もまた多くのファンの注目を集めていたのだ。

 この大会では、『コール オブ デューティ ワールドウォーII』(CoDWWII)のe-Sportsモードを使用。「HARDPOINT」「SEARCH & DESTROY」「CAPTURE THE FLAG」の3種のゲームルールを組み合わせた計5ゲームを戦い、3ゲームを先取したチームの勝ちとなるのが基本ルール。ステージに向かって左手にリーグ戦を1位で終えたDetnatioN Gaming、右手に同2位のLibalent Vertexが陣取り、戦いの火蓋は切って落とされた。

 リーグ戦においては、前王者・Rush Gaming相手の2敗を除いて全勝するという、安定した強さを誇ったDetnatioN Gaming。対するLibalent Vertexは、sitimentyooo(シチメンチョウ)選手の加入を機に驚異的な速度で練度を上げ、2位まで上り詰める快挙を成し遂げた勢いあるチームだ。試合は伯仲した展開の激戦になると思われたのだが……。

DetnatioN Gaming。左からxAxSy(アクシー)選手、AIiceWonderIand(アリス)選手、GenGar AX(ゲンガー)選手、GaIiard(ガリアード)選手。トップスコアでリーグを戦い抜いたが……
DetnatioN Gaming。左からxAxSy(アクシー)選手、AIiceWonderIand(アリス)選手、GenGar AX(ゲンガー)選手、GaIiard(ガリアード)選手。トップスコアでリーグを戦い抜いたが……
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第3回大会から驚異的な練度のアップを見せたLibalent Vertex。左からE3NCOUNT(エンカウント)選手、sitimentyooo選手、Inaba UR選手、Nicochaaaaaaaann(ニコチャン)選手
第3回大会から驚異的な練度のアップを見せたLibalent Vertex。左からE3NCOUNT(エンカウント)選手、sitimentyooo選手、Inaba UR選手、Nicochaaaaaaaann(ニコチャン)選手
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 なんと40キルを超えるInaba UR(イナバユーアール)選手の怒濤の活躍などもあり、マップ「LONDON DOCKS」を舞台にした1本目のHARDPOINT戦をLibalent Vertexがものにすると、続く「SAINTE MARIE DU MONT」のSEARCH & DESTROY、「ARDENNES FOREST」のCAPTURE THE FLAGと連取。DetnatioN Gamingを完全に封じ込んでのストレート勝ちで優勝を決め、賞金800万円を獲得した。

Libalent Vertexの勝利の影には、スタッフたちの見せた渾身の応援が。観客の声援が選手達に力を与えるのも、こうしたeスポーツイベントの醍醐味
Libalent Vertexの勝利の影には、スタッフたちの見せた渾身の応援が。観客の声援が選手達に力を与えるのも、こうしたeスポーツイベントの醍醐味
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優勝したのは、Libalent Vertex。優勝トロフィーの重さを実感する選手たち
優勝したのは、Libalent Vertex。優勝トロフィーの重さを実感する選手たち
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 試合後のインタビューにおいて「悔しさしかない」と語ったDetnatioN GamingのxAxSy選手は、「次にトップを取るために必要なこと」として「油断しないこと。それは直そうと思って直せる部分ではなく、経験を積むしかない。そういう意味ではこの敗北は絶対に次に活かせる」と来シーズンへ向けての決意を示した。

 一方、グランドファイナル出場が決まってから1カ月、DetnatioN Gamingへの対策を練ってきたというLibalent VertexのNicochaaaaaaaann選手は、「DetnatioN Gamingの戦い方におけるクセを見抜けたことが勝因のひとつ」とした。ちなみに優勝賞金の使い道について各選手は、
「ゲーマーなので、ゲームに費やそうかなと思っています」(Inaba UR選手)
「僕も趣味がゲームなので、お金を費やすところはゲームやその環境と思っています」(sitimentyooo選手)
「基本は自分がラクをして生きられるように、身の回りのものを強化していきたいと思っています」(Nicochaaaaaaaann選手)
「自分はゲームをしている環境が台所なので、それをなんとかしたいと思っています」(E3NCOUNT選手)
などと語った。

 なお、来シーズンの「コール オブ デューティ」のプロリーグは『コール オブ デューティ ブラックオプス4』を用いての5vs5となることが決定している。両チームともそこに向けた対策を既に始めている様子。来年もまた、熱戦の数々で我々を楽しませてくれるに違いない。

(文/稲垣宗彦、写真/加藤康)