筋肉の変位で操作

 筋肉の変位でVRコンテンツを操作する腕輪型コントローラーと、スマートフォンを差し込んで利用する簡易型HMD(VRゴーグル)をセットにした「FIRST VR」を出展したのはH2L(本社・東京)である。

「FIRST VR」を出展
「FIRST VR」を出展
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 腕輪型コントローラーでは、光学式の筋変位センサーが前腕周囲の筋肉の動き(膨らみ)を検出する。H2Lはもともと、入力側で用いる筋変位センサーと、出力側として筋電刺激(EMS)で触覚をフィードバックする機能を備えた腕輪型コントローラー「UnlimitedHand」を手掛けてきた。

 このコントローラーからEMSによる触覚フィードバック機能を省き、安価にしたのがFIRST VRのコントローラーである。フィードバックは、振動バイブレーターで行う。

 2017年12月に先行発売するバージョンは8980円(税込)で、2018年4月に一般販売する際の価格は9980円(税込)である。

VRコンテンツの制作スキルが向上

 これまで、VR用HMDなど、ハードウエアが先行した感は否めなかった。だが、VR用HMDが次々と登場した「VR元年」とされた2016年から約1年が経過し、VRゲームの種類や数も増加傾向にある。

 その理由の1つとして、ゲーム制作者の「スキル向上」がある。VR空間で女性キャラとコミュニケーションを取れるPS VR用ゲーム『サマーレッスン』を手掛けた、バンダイナムコエンターテインメントの原田勝弘氏は、TGS内の同社のイベントに登壇し、「PS VRが(2016年11月に)発売されてからおよそ1年。我々のVRコンテンツを作るスキルは上がった。VR業界全体でも、スキルが向上している」と語った。それだけに、2018年のTGSではより多彩なVRコンテンツの登場を期待できそうだ。

『サマーレッスン』のイベントに登壇するバンダイナムコエンターテインメントの原田氏(写真/中村宏)
『サマーレッスン』のイベントに登壇するバンダイナムコエンターテインメントの原田氏(写真/中村宏)
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『サマーレッスン』のイベントの一幕(写真/中村宏)
『サマーレッスン』のイベントの一幕(写真/中村宏)
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(文/根津 禎=日経テクノロジーオンライン)