続いてステージに現れたのは、PUBG Corp. TOKYO OFFICE 室長の井上洋一郎氏。PUBG JAPANは「PUBG」がeスポーツとして日本にさらに受け入れられるべく活動を開始すると語った。年間3シーズンを予定している国内最高峰のPJSでは、配信だけでなく、選手のプレーを直接観戦できる環境の提供に注力するという。明日から開催されるシーズン1は、まさにその第一弾としての意味を持つわけだ。

PUBG JAPANが日本のeスポーツ振興に向けて打つ施策などを発表したPUBG JAPAN TOKYO OFFICEの室長、井上洋一郎氏
PUBG JAPANが日本のeスポーツ振興に向けて打つ施策などを発表したPUBG JAPAN TOKYO OFFICEの室長、井上洋一郎氏
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 また、PUBG JAPANとしては、トップチームが活躍できる場を広げるため、多様な大会を公認大会として規模に応じて支援する方針を発表。「PUBG」の大会を企画している企業は、PUBG JAPANに提案してくれるよう呼びかけた。現状は4人一組で戦うSQUADの大会のみだが、来年からは1人で戦うSOLO、2人で戦うDUOの正式な大会も計画中とのことだ。

 ここから話題は2019年に開催予定の大会へと移っていった。2019年からは複数の公認大会で得たポイントを集計し、最終的に世界大会に出場できる選手を選出していく予定であるという。各大会で得られるポイントは大会規模に応じて変わり、大きな大会であるほど高ポイントが獲得できるシステムとのことだ。

 もちろん、すべての「PUBG」の大会が公認となるわけではない。PUBG JAPANによる慎重な審査の結果、公認された大会だけがポイントシステムの対象になる。今までも様々なコミュニティーが「PUBG」の大会は開催してきたが、来年からはこうした大会にも公認の資格が与えられるチャンスがあるわけだ。

 来年以降、大会を企画している団体や企業、参加チームに対してもPUBG JAPANは支援も行っていく計画。マーケティングの手段としてだけでなく、ひとつの文化、ひとつの産業として「PUBG」を用いたeスポーツをパートナーとともに育てていく意向だ。

 具体的な支援策としては、例えば選手やチームに対しては、国内チームロゴの入ったアイテムやスキンを販売し、その利益を分配するといった計画があるという。大会に参加するトッププレーヤーたちがプロ選手として自立できることを同社は目指している。

PUBG JAPANはチームロゴが入ったスキンなどのアイテムをゲーム中で販売し、その利益を分配することなどでトッププレイヤーの自立を支援するとのこと
PUBG JAPANはチームロゴが入ったスキンなどのアイテムをゲーム中で販売し、その利益を分配することなどでトッププレイヤーの自立を支援するとのこと
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 また明日から開催されるPJSでは、特定チームだけを密着して追うオブザーバーカメラを用意し、ファンがチームを今まで以上に応援できる施策を打つことも井上氏によって発表された。ユニークなのは、このチームオブザービングに関しては、全面的にミラー配信も許可する方針であるという点だ。

 実況者を目指す人、実況によって「PUBG」を盛り上げたいと思っている人に対してトップチームの公式実況配信者としての道が開かれると同社は考えている。このようにeスポーツを取り巻く幅広い環境に対する支援を通じて、eスポーツ文化の振興と活性化を考えている。そのためにもより多くの企業からの協力が必要であると呼びかけ、「2019年もドン勝だ!」と井上氏はスピーチを締めくくった。

 プロ選手、チームだけでなく、配信者や興行を企画するイベンターに対しても幅広く支援するというPUBG JAPANの方針は、非常に画期的であると言えるだろう。PC版の「PUBG」はもちろん、スマートフォンで楽しむ「PUBG MOBILE」も高い人気を誇る現在、日本においてもeスポーツを巡る状況が大きく変化する可能性を秘めている。明日からのPJSをはじめ、2019年以降は、「PUBG」こそがeスポーツにおけるムーブメントの柱となるのかもしれない。

PUBG、eスポーツ振興のための具体的な施策を発表【TGS2018】(画像)
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PUBGブースには「PUBG MOBILE」の試遊コーナーが作られている。試遊した人に配られる「PUBG」特製ステッカーはファンの必携アイテム
ゲーム中最強のヘルメット「スペツナズヘルメット」をつけて記念写真を撮影してもらえるフォトスポットも
ゲーム中最強のヘルメット「スペツナズヘルメット」をつけて記念写真を撮影してもらえるフォトスポットも
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(文・写真/稲垣宗彦)