2018年8月から9月にかけてインドネシアで開催された第18回アジア競技大会では、デモンストレーション競技とし初めてeスポーツ競技が行われた。日本からも3選手が日本代表選手として参加し、『ウイニングイレブン2018』部門では金メダルを獲得した。東京ゲームショウ2018では、eスポーツ競技日本代表凱旋報告会としてその3選手がJeSUの公式ユニホームを着て登場。大会での経験などを語った。

第18回アジア競技大会に出場した、杉村直紀選手(左)、相原翼選手(中央)、赤坂哲郎選手(右)
第18回アジア競技大会に出場した、杉村直紀選手(左)、相原翼選手(中央)、赤坂哲郎選手(右)
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 『ウイニングイレブン 2018』部門で金メダルを獲得したのは、杉村直紀選手と相原翼選手。決勝戦でイラン代表を下してのメダル獲得だった。

 杉村選手は「トップ選手が集まると試合は拮抗する。しんどい試合が多く、自分が出た決勝の初戦は落としてしまったが、相原選手とうまく気持ちを上げて2戦目から取り返せた。国際大会で多くの国の人と出会うことができ、いい経験と刺激をもらった」と体験を語った。

『ウイニングイレブン 2018』部門に出場した杉村直紀選手
『ウイニングイレブン 2018』部門に出場した杉村直紀選手
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 相原選手は「初戦のあと、気持ちを切り替えていい気持ちで2戦目3戦目に臨めたことが大きかった。自分のやるべきことをやって、互いの力をいい感じで発揮できた。応援してくれた方々に感謝したい。eスポーツは多くの人にチャンスがある。まず大会に参加することから始めてほしい。大会に参加しないとわからないことがある」とeスポーツに取り組む人にメッセージを送った。

『ウイニングイレブン 2018』部門に出場した相原翼選手
『ウイニングイレブン 2018』部門に出場した相原翼選手
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 『ハースストーン』部門に出場した赤坂哲郎選手は、「アジア大会の会場の雰囲気に興奮した。いろいろな国の選手がいる光景が新鮮だったし、これまでゲーム内でフレンドだった海外の選手と会うこともできた。自分は海外に遠征して海外選手とのコミュニケーションに慣れてきた。みなさんも自分のやり方をいろいろ試してみて、そのなかから自分に合うものを選んでほしい」と国際大会への取り組み方を語った。

『ハースストーン』部門に出場した赤坂哲郎選手
『ハースストーン』部門に出場した赤坂哲郎選手
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 日本代表選手を送り出した日本eスポーツ連合(JeSU)の岡村秀樹会長は、「eスポーツの統一団体として、代表選手を国際大会に送り込みたいと思っていた。『ウイニングイレブン 2018』部門では、ゲームを送り出した国の選手が金メダルを獲得するという、シンボリックな出来事が実現した。eスポーツは次の大会では正式競技になる可能性が高い。これからも日本の優秀な選手を高い頻度で送り込みたい。そしてスター選手が誕生し、それにあこがれて新たな選手が出てくることで、日本のeスポーツの発展に一助にしていきたい」と将来の意気込みを述べた。

日本eスポーツ連合(JeSU)の岡村秀樹会長
日本eスポーツ連合(JeSU)の岡村秀樹会長
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(文/湯浅英夫、写真/加藤康)

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