PS VRは5000円値下げ、新機軸のタイトルも

 発売から1年、未だ品切れが続くPlayStation VR(PS VR)については、盛田氏が「PS VRの供給を増やしていく」と宣言。10月14日からPS VRと専用カメラをセットにした「PlayStation VR PlayStation Camera同梱版」を5000円値下げし、4万4980円で販売することを発表した。

 PS VR対応ソフトも大量に追加。カンファレンスでは『サマーレッスン:新城ちさと』『V! 勇者のくせになまいきだR』を筆頭に、およそ20タイトルを映像付きで紹介した。発売から1年たったPS VRだが、ハードの販売強化とタイトルの拡充で、さらなる普及を目指す。

PS VR向けソフトで一番注目は『ねこあつめVR』(販売元:Hit-Point、2018年3月発売、価格未定)かもしれない。ねこを集めていくだけのタブレット用ゲーム、まさかのVRソフトへの進出 (c)2017 Hit-Point Co.,Ltd.
PS VR向けソフトで一番注目は『ねこあつめVR』(販売元:Hit-Point、2018年3月発売、価格未定)かもしれない。ねこを集めていくだけのタブレット用ゲーム、まさかのVRソフトへの進出 (c)2017 Hit-Point Co.,Ltd.
[画像のクリックで拡大表示]

アニメ配信・ニュース・コンサートなど、新たなチャレンジも発表

 今回のカンファレンスでは、上記の話題作以外にも、PS4の新たなチャレンジともいうべき取り組みも披露された。

 その1つが、いわば特別枠として紹介された新ゲーム『Hidden Agenda ―死刑執行まで48時間―』。これはスマートフォンやタブレットをコントローラーにして、新しい遊び方を提案する「PlayLink(仮称)」シリーズのひとつ。最大6人で遊べる多人数参加型のサスペンスゲームとなっている。それぞれのプレーヤーの選択が、ゲームの物語を変化させていくようだ。

『Hidden Agenda ―死刑執行まで48時間―』(販売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント、2017年発売、価格未定)。最大6人同時プレーのサスペンスゲーム (c)Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Supermassive Games.
『Hidden Agenda ―死刑執行まで48時間―』(販売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント、2017年発売、価格未定)。最大6人同時プレーのサスペンスゲーム (c)Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Supermassive Games.
[画像のクリックで拡大表示]

 ゲーム以外のコンテンツへの進出にも積極的だ。まずは、24時間のアニメ専門チャンネル「ANIMAX on PlayStation」を今冬から本格始動する。独自の編成を組み、独占配信コンテンツやゲームを原作としたアニメなどをPS 4向けに配信。全ての番組はタイムシフトでも視聴可能になる。

 PS VR向けには、華やかな音楽祭の様子を、コンサートホールを独占するかのような気分で体感できる「VR音楽祭」(9月20日より配信)、朝日新聞とタッグを組み、ニュース、カルチャー、スポーツなどの映像を360度見回して体感できる動画サービス「NEWS VR」、さらにはニコニコ動画をVRで体験できる「NICONICO」などを開始する。

 また、ソニーグループとして、小学館「コロコロコミック」編集部と共同で、子ども向けのキャラクターを開発する「キッズの星」プロジェクトについても説明。同プロジェクトから生まれた、『プロジェクト ゴンじろー』というキャラクターを公開し、順調にキャラクター開発が進んでいるとした。

 このようにPS4は、充実したゲームタイトル群の拡充だけでなく、ゲーム以外のコンテンツへの進出も進めている。これは、圧倒的な普及台数という基盤があってのこと。この日のカンファレンスは、2017年現在のゲーム市場のフロントランナーとしての力を見せつける1時間だったと総括していいだろう。

(文/野安ゆきお)