斬新なモノを生み出していく
平井社長が、次に発信した情報は「PlayStation 4(PS4)」の成功だ。PSは累計実売台数が4000万台を超え、歴代シリーズのなかで最速のペースで普及を続けている。
PS4はその成功が最も取りざたされているゲームハードウエアだが、秋にはVR(仮想現実)を表現する「PlayStation VR」の発売を予定している事にも触れ、新しいトレンドへとチャレンジしていく姿勢を見せた。
また、平井社長の推し進める「新規事業創出プログラム」(SAP)により誕生した製品群も、日本国内では発売済みの製品を含めて改めて欧州メディアの前で披露された。
平井社長が実物を身につける形で登場したのは、電子ペーパーを採用しデザインを自由に変えられるスマートウォッチ「FES Watch」。そして、「Life Space UX」の製品群として日本では展開済みのグラス型スピーカーとして知られる「LSPX-S1」。今後は、英国での発売を予定している。
新製品発表こそなかったものの、PlayStation VRやSAP発の製品など、今までにない斬新なモノを提供する戦略を続けていく意志が平井社長より示されたと見ていいだろう。