きっかけは「ラブライブ!」と「エヴァ」

――ハイレゾ音源の販売サイト「e-onkyo music store」では、近年アニソンがランキング上位を占めています。

祐成秀信氏(以下、祐成):  アニソンが人気を集めたのは、2013年10月の「ラブライブ!」と、12月の「新世紀エヴァンゲリオン」の配信開始がきっかけですね。それまでe-onkyoではアニソンを配信していなかったのですが、ここまでインパクトのあるものだと想像していませんでした。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズ プロダクトプランニング部音楽コンテンツ課ディレクターの祐成秀信氏
オンキヨー&パイオニアイノベーションズ プロダクトプランニング部音楽コンテンツ課ディレクターの祐成秀信氏
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 e-onkyoは2005年にオープンましたが、当初はアーティストが制作した高品質なマスター音源をそのまま再生できる、PCオーディオ環境での利用を想定していました。まだハイレゾ音源という言葉がなく、「ロスレス」とか呼ばれていたころですね。

 ただ、当時はオーディオとPCの両方に詳しい人が少なくて、利用者は限られました。最初の配信はglobeの楽曲が11曲。その後はクラシックやジャズなどアコースティックが中心でした。

 販売が伸びてきたのは2012年ごろから。各メーカーから購入しやすい価格帯のハイレゾ対応ハードが出てきたのがひとつのきっかけです。

2012年、iriverが「Astell&Kern AK100」を発売。5万円台で小型のハイレゾ高音質DAPとして人気を集めた。同社のモデルはフィギュアスケートの羽生結弦選手などスポーツ選手の使用が多いことでも知られる
2012年、iriverが「Astell&Kern AK100」を発売。5万円台で小型のハイレゾ高音質DAPとして人気を集めた。同社のモデルはフィギュアスケートの羽生結弦選手などスポーツ選手の使用が多いことでも知られる
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 ソフト面では、ワーナーミュージックがDRMフリーのハイレゾ音源の配信を開始して、好みの機器で自由に聴けるようになったことが大きいです。イーグルスやドナルド・フェイゲン、80年代ですがマイルス・デイヴィスなど洋楽のカタログが一気に充実しました。この後、e-onkyoでもすべての取り扱い楽曲をDRMフリーの配信に切り替えました。