ロゴには“格子”模様をデザイン
京都の街は、上空から見渡すと何本もの道が縦横に交わる“格子”のように見えることから、Apple京都のストアロゴには格子状の模様をあしらった。アップルはこのストアロゴに、「古の時代からアイデアと創造力が格子のように交わって、新しい文化を生み出し続けてきた」京都という街に、次の想像力の源となる場所としてApple京都を立ち上げるという思いを込めたようだ。
Apple京都が入居するビルのデザインは行灯(あんどん)にインスパイアされたものという。日が暮れると店内の照明が擦りガラス越しに淡く灯る様子がいかにも雅で古都・京都らしい。
Apple京都のメディア向けプレビューイベントには、米Appleからシニア・マーケットディレクターのデニー・トゥーザ氏が駆けつけた。トゥーザ氏はスピーチの中で、新しい直営店の場として京都を選んだ理由を次のように説明した。
「京都は日本独特の文化が生まれ、世界に向けて発信される都市としてあまりにも有名。アップルは日本に次世代のストアをオープンする場所として、長年京都に注目してきた。京都ではたくさんの優れたアーティストやiOSデベロッパーが活躍しているし、日本を代表する学校も数多く集まっている。Apple京都は文化都市としての街の発展に貢献していきたいと思っているし、私たちも多くのひらめきをこの街に与えてもらえると期待している」。
また、トゥーザ氏は「日本はアップルにとって特別な国」であると強調し、今後も日本のコンシューマーとのタッチポイントを増やすための大規模な戦略的投資をしていく考えを示した。国内で直営店をコンスタントに立ち上げる構想については、4月にオープンした「Apple新宿」のプレス向けプレビューイベントでも言明しており、年内にも新たなAppleストアが日本のどこかの街にできるかもしれない。