新しい観戦スタイルを実現するスマートスタジアム

 競技場に到着したら、後は試合を観るだけ、ということではない。試合を観戦する場面でも可能なおもてなしはある。単純な例では、選手の情報などを提供するWebサービスが考えられる。さらに2020年には、センサー技術などが進化して、個々の選手のスピードや心拍数、1位との時間差などをリアルタイムで確認できるかもしれない。そうなった場合に大切なのは、競技場でのWi-Fi環境だ。興味深い情報が提供されていてもスマホがネットにつながらなければ意味がない。

 NTTグループは2016年6月、サッカーJ1の大宮アルディージャのホームスタジアム「NACK5スタジアム大宮」を“スマートスタジアム”に進化させると発表。まずはそのインフラとして高密度Wi-Fiサービス「ARDIJA FREE Wi-Fi」を実現した。スタジアム全面に高密度に配置した40基以上のアクセスポイントと、アンテナの指向性を調整することで、大勢が一度にアクセスしても、快適にインターネットにつながるという。

NACK5スタジアムに設置されたWi-Fiのアクセスポイント
NACK5スタジアムに設置されたWi-Fiのアクセスポイント
[画像のクリックで拡大表示]

 スタジアム内だけで楽しめる独自のコンテンツも用意する。テレビ埼玉のアルディージャ応援番組「Ole! アルディージャ」の再放送などをスタジアム内で無料配信。スカパー!の「Jリーグオンデマンド」もスタジアム内では無料で視聴できるようにした。このほか、団体観覧席「ビューボックス」では、備え付けのタブレットから注文できるフードデリバリーサービスも開始した。また、ARDIJA FREE Wi-Fiを通じて大宮駅周辺の店舗紹介やクーポンを配信するなど、地域振興を目指したデジタルマーケティングにも挑戦する。

 すでに7月2日の対名古屋グランパス戦からトライアルを開始。2016年中にサービスをさらに拡充する計画という。

スタジアム内だけで楽しめるコンテンツを用意。Jリーグオンデマンドが無料で視聴できる
スタジアム内だけで楽しめるコンテンツを用意。Jリーグオンデマンドが無料で視聴できる
[画像のクリックで拡大表示]
ビューボックスではタブレットを使ってフードを注文できる
ビューボックスではタブレットを使ってフードを注文できる
[画像のクリックで拡大表示]