東京ゲームショウ2016でオフィシャルサポーターを務めるゲーム実況動画&音楽制作集団、M.S.S Project。FB777氏、KIKKUN-MK-II氏、あろまほっと氏、eoheoh氏の4人で構成され、ニコニコ動画を中心に熱い支持を受けている。現在ツアー中でもある彼らに、結成までの経緯やこれまでの活動に加え、過去のゲーム体験の話を聞いた。

ニコニコ動画の約4割を占めるゲーム実況動画カテゴリを代表するゲーム実況・音楽制作ユニット。メンバーは左からFB777、KIKKUN-MK-Ⅱ、あろまほっと、eoheohの4人。M.S.S Projectは、Middle Second Sickness Project(中二病企画)の略で、その名の通り、ハイテンションなトークが特徴。ニコニコ動画内での公式生放送はもちろん、過去の東京ゲームショウでも、多くの大手メーカータイトルのプロモーションで活躍するなど、数々のイベントに出演し、会場を盛り上げている。音楽制作においてもゲーム、テレビドラマ・アニメなどに多くの楽曲提供をしている。<br><a href="http://lineblog.me/mssp/"target=_blank">M.S.S Projectの公式ブログ</a>
ニコニコ動画の約4割を占めるゲーム実況動画カテゴリを代表するゲーム実況・音楽制作ユニット。メンバーは左からFB777、KIKKUN-MK-Ⅱ、あろまほっと、eoheohの4人。M.S.S Projectは、Middle Second Sickness Project(中二病企画)の略で、その名の通り、ハイテンションなトークが特徴。ニコニコ動画内での公式生放送はもちろん、過去の東京ゲームショウでも、多くの大手メーカータイトルのプロモーションで活躍するなど、数々のイベントに出演し、会場を盛り上げている。音楽制作においてもゲーム、テレビドラマ・アニメなどに多くの楽曲提供をしている。
M.S.S Projectの公式ブログ
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音楽活動開始のきっかけとしてゲーム実況を選択

――M.S.S Project結成にいたる経緯を教えていただけますか?

FB777(エフビースリーセブン、以下FB777): もう7年くらい前になるんですけど、音楽系の専門学校出身である僕とKIKKUNが音楽活動を始めるに当たって注目したのが、ニコニコ動画だったんですね。

KIKKUN-MK-II(キックンマークツー、以下KIKKUN): ちょうどニコニコ動画の流行に火がつき始めたころでした。

FB777: オリジナルの音楽や「歌ってみた」といった動画をアップするのが流行し始めていて、僕らも動画で面白いことができないかと。でも動画制作の技術がなくてなかなか実現できないでいたところに、急激にはやり始めたのが「ゲーム実況」というジャンル。僕らは2人ともゲームが好きだったので、「これならすぐにできる!」と、まずはゲーム実況から始めてみたんです。そのころからもう2人で「M.S.S Project」と名乗っていました。

 その後、人数が多いほうが面白くなるんじゃないかと思いまして、2カ月くらいたってから、高校時代の同級生のあろまほっと(あろま)とeoheoh(エオエオ)を誘いました。最初は「しゃべらなくていいから」と。

eoheoh: 「4人のほうが面白いから、ゲームだけやってもらえればいい」という話で参加した結果……。

KIKKUN: 「ついでにしゃべりでも参加しちゃえばいいんじゃない?」と4人で実況するスタイルになりました。当時、僕はFB777とeoheohは知り合いだったんですが、あろまとは互いに顔も名前も知らない状態でチームを組んで(笑)。

あろまほっと(以下あろま): 声とハンドルネームだけしかお互い知らなかったし、個人的に話すこともそんなになかったね。

KIKKUN: 半年間、顔も本名も知らないヤツと一緒に活動していたんですよ(笑)。

ゲーム実況とオリジナル音楽を融合させた、独自のスタイルを構築

――いつかは音楽活動につなげたいという思いは最初からあったんですか?

KIKKUN: それはもちろんありましたね。

FB777: 動画をアップし始めて半年くらいたってから、動画にオリジナルの音楽を付けたりするようになるんです。

KIKKUN: ウイルスの感染者でいっぱいの街から4人で脱出する『Left 4 Dead 2』というゲームの動画を作ったときに、勝手に作ったテーマソングを冒頭に入れたんですね。僕らが歌って、ギターも弾いて。動画を見に来た人は無理やりに僕らのオリジナルの曲を聴かされるという(笑)。それが僕らの中で定番になっていきました。「M.S.S Projectといえば、ゲーム実況にテーマソング」と。

――活動について、ご自分たちで手応えを実感されたのはいつからですか?

FB777: 『マインクラフト』の実況動画をアップしたときですね。再生数が爆発的に伸びまして。

KIKKUN: その動画がニコニコ動画の第5回動画アワードグランプリに選ばれたのが大きかったですね。そのノミネートの模様がニコニコ動画で流れたとき、ちょうど僕らも実況動画を撮っているところで(笑)。ちょっと休憩中にTwitterを見たら「選ばれてる!」と大騒ぎになりました。

FB777: 僕らの動画では、自分たちで作った音楽がひとつの独特な要素にはなっていると思いますね。

ゲーム実況と音楽の融合で魅せるM.S.S Project【TGS2016】(画像)
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ゲーム機の進化をリアルタイムに体感した世代

――みなさん、ゲーム実況を始める前からゲームで遊ばれていたと思いますが、最初にハマったゲームは覚えてらっしゃいますか?

FB777: 鮮烈に覚えているのはPlayStationのシミュレーションRPG『アークザラッドII』ですね。最後のボスを倒した後も隠しダンジョンや隠しイベントみたいなものが用意されていたり、やり込まないと分からない要素も多くて、レベルも1000まで上げましたからね。

KIKKUN: スーパーファミコンが発売されたのが、小学校1年か2年のときでした。本体とほぼ同時に出た『アクトレイザー』はかなり遊びました。

eoheoh: 僕はゲームボーイにもハマって、特に初代の『ポケットモンスター』はやり込みました。お小遣いがもらえたら100円ショップに行ってゲームボーイで使う単三電池を買えるだけ買ったりしたのも、いい思い出です。

あろま: 僕らの世代はファミコン、スーパーファミコン、プレイステーションと、ゲーム機が進化していくのをリアルタイムで経験しているので、『ファイナルファンタジー』などのシリーズ物がゲーム機に合わせて進化していくのをずっと体験してるんです。ゲームで遊んでないときも、ずっと説明書や攻略本を読んだりして、ゲームを取り巻く状況自体が刺激的な時代でしたね。僕はアクションゲームが好きで、『ロックマン』シリーズをずっとやってました。

メンバーが最近よく遊ぶゲームとは?

――最近のお気に入りのゲームはありますか?

FB777: 最近出たものだと、スクウェア・エニックスの対戦型シューティングゲーム『オーバーウォッチ』は面白いですね。最近のシューティングゲームの中では完成度が高いというか、キャラクターデザインも凝ってますし。

あろま: 僕も、『オーバーウォッチ』はかなり遊んでます。20人以上ものキャラクターから1人を選んで戦うんですが、ルールはシンプルでも自分と相手のキャラクターによって戦略の幅が出たりするところが面白いですね。

KIKKUN: 4人で遊ぶのに向いているよね。

eoheoh: 僕は最近だと、『スプラトゥーン』『メタルギア ソリッド Ⅴ ファントムペイン』『ダークソウルIII』なんかは好きでよく遊んでますね。『スプラトゥーン』はブキ(武器)の種類は多くてもやることは色を塗るだけ。でも、ブキの違いによって塗る速さが違ったりと、単純なのに奥が深いうえ、勝敗が決まるまでの時間が短いところもいいんですよ。

FB777: FPS(First Person shooter)やTPS(Third Person shooter)ってどうしてもハードルが高く感じられる部分があったと思うんですけど、『スプラトゥーン』はそれを一気に下げましたね。やっぱりここが任天堂のスゴさだと思います。

※編集部注:FPSとTPSはいずれもシューティングゲームの一種。FPSは主人公の視点で、TPSは主人公の背後など、第三者からの視点でゲーム内の世界を移動して戦う。
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M.S.S Projectが自ら語る実況動画の魅力

――ゲーム実況動画を見る面白さは、どこにありますか?

FB777: 見てくださっている人の男女比で言うと、男女が半々で女性が多いくらいなんですけど、感想として「昔、お兄ちゃんがゲームを遊んでいた姿を思い出す」といったことをよく言われますね。

eoheoh: 女性の場合、子どものころは、自分でゲームを遊ぶよりも、兄弟が遊んでいるのを後ろから見ていることが多かったみたいなんですよね。僕らの実況はそういう雰囲気があるみたいです。

FB777: 僕らは全く意識していなかった部分なんですけど、そういう声はいただきますね。

――ゲームに関する知識も深いですよね。7月5日にニコニコ生放送で配信した「東京ゲームショウ2016公式動画チャンネル 7月号」で、『FF VII』の体験版が入っていたゲームのタイトルをすぐ思い出すところとか……。

一同: 『トバルNo.1』(笑)!

FB777: そういうところは男性に受けているような気はしますね。

この夏はゲーム実況だけの全国ツアーを実施

――M.S.S Projectとして今後はどんな活動を予定されていますか?

KIKKUN: 僕らはこの夏、15カ所で全国ツアーを実施しています。僕らのライブはゲーム実況パートと、バンドを組んでの音楽パートで構成しているんですが、今回のツアーは、実況パートだけなんです。いずれまた音楽のライブをやってみたいという思いはありますし、会場だったり、内容だったり、もうちょっと広がったことをやってみたいですね。常に新しいことに挑戦したいですね。

――東京ゲームショウ2016のオフィシャルサポーターとしてやりたいことなどはありますか?

KIKKUN: ただとは言わないので、PlayStation VRを予約する権利だけでも欲しいよね。

eoheoh: ずっと言ってるよね、それ(笑)。

あろま: 正規の価格はちゃんと払うから!

FB777: 去年の東京ゲームショウでもたくさん展示されてましたけど、僕らは遊ぶことができなくて。VRっていう技術はひとつの革命になりそうな気配を感じますね。

eoheoh: VRで実況やるようになるかもしれないよね。

あろま: 僕らの活動ももしかしたら大きく変わるかもしれませんね。

――PlayStation VRの予約権は無理だと思いますが(笑)、改めて抱負をお願いします。

FB777: 「オフィシャルサポーター」という存在自体が今回初の試みだそうですが、その大役をいただきまして、僕らとしてもいちゲーム好きとして張り切りたいと思っています。できるだけたくさんの人にゲームショウの面白さや、ゲームの素晴らしさを伝えられるように頑張りたいです。

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(文/稲垣宗彦 写真/佐賀章広)