多くの女性の心理を突いたことが人気の秘訣?

 筆者は冒頭で、「ブランドバッグは所有欲を満たしてこそ意味がありそうな気がする」と記した。実際これまではそうだったと思う。ではなぜ今ラクサスが人気なのか。それを解明していると感じたのが、前述のバッグに関する意識調査だ。「ブランドバッグをどこに行くときに持っていきたいか」という質問で最も多かった回答は「女子会・ママ会」で、51%に上る。筆者はこの結果に膝を打った。

 女性は女同士の集まりなどで相手のファッションを見ており、自分も見られていることを知っている。そうした場で注目されそうな遊び心のあるデザインのブランドバッグは、使うシーンが限られるため、何十万円もの出費をするのはハードルが高い。

 その点シェアリングなら、月額6800円で1カ月借り、次の月にはまた別のバッグを借りることができる。女同士で集まるたびに異なるバッグを持っていき、「何それ、かわいい」の声や視線に囲まれるのだ。まるで女子会・ママ会のためにつくられたサービス! 女性である筆者には、需要と供給が絶妙にマッチしていると実感できる。

 多くの男性はこうした女性の心理を「どうでもいいな……」と感じることだろう。女性がおしゃれに気をつかうのが合コンやデートではなく女子会やママ会だというのは、そういうことだ。男性はどうせ大して気にしてはくれない。とはいえ、ブランドバッグをおねだりされるリスクを回避でき、月額6800円で女性が機嫌よく過ごせるのなら、男性陣にも朗報ではなかろうか。

 個人的に気になるのは、「毎回違うバッグ持ってるよね」と言われたとき、「実はシェアリングなの」と明かす女性と、笑顔で謎めく女性とでは、どちらが多いのだろう?ということ。持ち物をほめられると、「実は安いんだよ!」と聞かれてもいないのにお得さをアピールしてしまう筆者は、その場でラクサスのプレゼンをするように種明かしをしてしまうだろう。「いいよね!」という気持ちをシェアしたい。それも女の強い欲求なのだ。

(文/ヨダエリ)