ユーチューバーとコラボしたスマホ向け新ツール

 米アドビはビドコンに合わせて、YouTubeなどオンライン動画向けの編集ツールの新製品を発表した。「Project Rush」と呼ぶプロ向けのツールで、スマートフォンでもデスクトップと同様の機能で動画を編集できるようにしたものだ。コンテンツはクラウドで同期しており、パソコン上のデスクトップ版でも編集を引き継ぐことができる。

 アドビのProject Rushの製品責任者は「ユーチューバーはあらゆる場所で撮影したコンテンツを独自のストーリーで編集し、YouTubeやInstagramなどさまざまなチャネルに投稿している。こうしたユーチューバーにインスパイアされて開発したのがRush。外出先にもコンテンツを持ち歩いているようなもので、どこでも気づいたときにちょっとした時間でも使ってもらいたい」(ダニエル・ダービー プロダクトマネージャー)とコンセプトを説明する。

アドビは著名ユーチューバーの「Shameless Maya」(右)とコラボして動画編集の新製品を発表した
アドビは著名ユーチューバーの「Shameless Maya」(右)とコラボして動画編集の新製品を発表した
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 アドビはProject Rushをビドコンでお披露目するにあたり、著名ユーチューバー「Shameless Maya」とコラボした。Shameless Mayaはファッションやコスメの分野のライフスタイルコンテンツを得意としており、さまざまなファッションスタイルや化粧中の様子を動画で公開。YouTubeで110万以上のフォロワーを集めている。

 Shameless Mayaはカメラマンとしてのスキルも持っており、動画の扱いも得意だ。YouTubeで編集作業の様子を公開するなどしている。アドビ製品も使いこなしている。今回、Rushを利用して、デスクトップで扱っていた動画をスマホに引き継いで編集するデモを披露した。

Shameless Mayaの動画をスマホで編集しているところ
Shameless Mayaの動画をスマホで編集しているところ
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 Shameless Mayaはアドビの展示ブースにも登場。小中学生と見られるファンなどから寄せられる、「YouTubeで見てもらえる動画の作り方は?」などの熱心な質問に答えていた。

 ビドコンを動画関連の各社が重視するのは、新たな成長市場であるのと同時に、そこに有名ユーチューバーとそれを目指す若者らが参加しているからだ。実際に使ってもらってよさを知ってもらうことで、それがインフルエンサーである彼ら、彼女らのチャンネルで拡散していく可能性がある。

(写真・文/市嶋洋平=シリコンバレー支局)