今どき情シス部長のお手本はアイドル!?

鈴木良介氏(以下、鈴木氏): 嗣永さんはITのイベントに参加されたことはありますか?

嗣永桃子さん(以下、嗣永さん): 初めてです。私とITとどんな関係があるのかなと(笑)。ただただ癒やし効果かなと思っているのですが、今日はその関連性も含めて勉強できたらいいかなと思っています。

園児を検温、児童別の宿題を作成 ITで教育が変わる(画像)
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鈴木氏: 今日のメインテーマは「デジタル変革」です。「デジタル変革」って聞いたことありますか?

嗣永さん: ちょっと分からないですね。「デジタル」自体が良く分かっていないです。「デジカメ」とか「スマホ」とか「パソコン」とか、そういうイメージしかないですね。

鈴木氏: 「デジタル変革」ってかっこいい言葉ですし、IT業界の人もそれ以外のビジネスに携わっている人も、なんとなく分かった気で使っているんですけど、言葉のしっかりとした定義はありません。非常にふわふわした言葉なんです。嗣永さんはスマホを使っていますか?

嗣永さん: はい。もう手放せないですね。いま、スマホがなかったら生きていけないです。

鈴木氏: そういう状態って、本当にこの5~10年ぐらいの話ですよね。「デジタル変革」は一言で言ってしまうと、安くて使い勝手が良くなったITを使って、提供するサービスや仕事の仕方が大きく変わっていきますよということです。IT業界だけがデジタル変革に関係していると思うかもしれませんが、一見ITとは関係のない業界も、仕事の仕方が大きく変わっていきます。

嗣永さん: そうなんですね。

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鈴木氏: 企業の中でIT活用を主導しているのは、情報システム部長、“情シス部長”などと呼ばれる立場の人です。ワインショップを例にすると、今までの情シス部長の仕事は、ショップ内のレジがいつでも壊れずに使えますよとか、ワインを売りに行く営業担当者の電子メールがいつも止まることなく使える状態になっていますよとか、内部のシステムが正しく動くようにすることだったんです。でもこれからは、ITを使ってお客さんに今日の晩御飯と合うワインをどうやって勧めるかとか、ショップでの売り方まで考えなくてはいけない。今までの仕事とやり方が違うので、情シス部長も困っているわけです。

 さて、ここからが嗣永さんと関係する部分です。

嗣永さん: ここから私に関係します?

鈴木氏: 情シス部長は人の心が分かりません。

嗣永さん: ショック受けている人がいますよ、きっと(笑)。

鈴木氏: なぜかというと、これまでの仕事はシステムが止まらないように動かすことが使命であって、人情とか心の機微とかを理解することが仕事ではなかったからです。システムが止まらないようにする仕事も引き続き大事なんですが、それだけではない期待が課せられているのが、今の情シス部長です。

 例えば、ITを活用してこんなサービスを実現したらもっと楽しいんじゃないかとか、こうやったらもっとお客さんが喜んでくれるんじゃないかとか、そういうことも考えられることが情シス部長に求められているんですね。人の心を理解して楽しませるとなると、お手本はアイドルですよね。

嗣永さん: きちゃいましたか。

鈴木氏: というわけで、“嗣永情シス部長”の登場が期待されているわけです。嗣永情シス部長なら、社員の高い勤労意欲を引き出して、お客様に対しては新しい体験を提供することができるでしょう。

嗣永さん: 確かにアイドルの役割と同じですね。