レシピは料理のプロが考案、調理

 もう一つの共通点が、全てのコンテンツの企画、制作を社内スタッフが行っていることだ。元々、レシピはネット上で人気が高いコンテンツだが、従来は、クックパッドのようなユーザー投稿型のサービスが人気を集めてきた。だが、DELISH KITCHENの場合、レシピを考案しているのは、管理栄養士やフードコーディネーターなど食のプロ。Kurashiruには主婦や学生のスタッフもいるが、Kurashiruの選考基準を満たした人のみを採用している。このように、料理に精通したスタッフがレシピを考案し、編集部が選定、社内のスタジオで調理、撮影することで、公開までのスピードとレシピの質のコントロールを可能にしているのだ。

DELISH KITCHENの撮影の様子。作業台の真上にカメラが備え付けられていて、スタッフはディスプレーで映りを確認しながら一人で調理、撮影する。時には編集まで行うこともあるという
DELISH KITCHENの撮影の様子。作業台の真上にカメラが備え付けられていて、スタッフはディスプレーで映りを確認しながら一人で調理、撮影する。時には編集まで行うこともあるという
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ディスプレーにはマスキングテープでまな板を置く場所の目印が付けられている。また、出来上がった料理とレシピ画像が近くなるよう、ライティングなどは最小限に抑えている
ディスプレーにはマスキングテープでまな板を置く場所の目印が付けられている。また、出来上がった料理とレシピ画像が近くなるよう、ライティングなどは最小限に抑えている
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Kurashiruでも料理スタッフが調理から撮影まで行っている
Kurashiruでも料理スタッフが調理から撮影まで行っている
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Kurashiruでは、カメラの液晶画面を見ながら調理、撮影していた
Kurashiruでは、カメラの液晶画面を見ながら調理、撮影していた
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 では、人気を集めるレシピはどんなものなのか。衛生面で問題がないのは前提として、重要なのは「誰でも簡単に作れること」。具体的には、材料の入手性や調理のしやすさ、どの家庭にもある調理道具で作れるかに気を配る。

 一方で、チャレンジしてみたいという気持ちにさせる要素も必要だ。DELISH KITCHENでは、「例えば、レシピにすり鉢が登場した場合、すり鉢を買いたくなるほど魅力的なレシピなのかという観点でチェックする。利用者の料理の幅を広めていくことも私たちの大切な役割だと思っている」(菅原氏)。

 Kurashiruは、「レシピはトップダウンで決めるのではなく、スタッフのアイデアを積極的に採用している。それを管理栄養士などがチェックすることで、レシピの質を維持している」(田中氏)。また、コンテンツチームがテーマを決め、そのテーマに沿ったレシピを集める特集にも注力しているそうだ。

Kurashiruで好評だった豆苗を使ったレシピの特集。コンテンツチームが利用者のニーズを汲んで、特集テーマを決定している
Kurashiruで好評だった豆苗を使ったレシピの特集。コンテンツチームが利用者のニーズを汲んで、特集テーマを決定している
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