最大の難関はやはり“拍手”

 キャラクターデザインは決まったが、最大の難関は肝心の拍手だった。「音手」では自身の手型を使いリアルに再現したが、キャラクターの愛らしさと手のリアルさは相いれず、ジレンマが生じた。そこでビッグクラッピー独自の手型開発に取り組み始めたが、ここでも重量がネックとなった。素材は音手と同じものを使用するも、人の手より大きく重い手型を動かすための機構がなかなか見つからなかった。

 スムーズかつ機敏に拍子を打ったり、曲に合わせてリズミカルに手拍子をとったりできるようにするため、いろいろ探し回ってようやく見つけたのが、福岡県にあるタカハ機工が開発したソレノイドという電気部品だった。これによって手の駆動は何とかクリアできそうだったが、消費電力との兼ね合いで動かせる限界まで手型の重量を絞り込まねばならなかった。高橋社長は音を犠牲にせず手のひらの厚みを薄くするなどの改良を重ね、3年かかってやっと実現可能な重さにまでこぎ着けた。

重量のある腕でいかに良い音を鳴らすかに苦心した。キーパーツを供給するタカハ機工はビッグクラッピーを気に入り製造パートナーになった
重量のある腕でいかに良い音を鳴らすかに苦心した。キーパーツを供給するタカハ機工はビッグクラッピーを気に入り製造パートナーになった
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