自然環境そのものが封じ込められた世界

 ゲーム開始当初のプレーヤーはとても弱いですから、自身を強くするために、世界のあちこちを巡る旅を始めることになるのですが、この旅そのものが、とてつもなく楽しいのです。

 どこまでも広がる平原は、どこまでも自由に歩けます。険しい山々も全て登れます。野生馬をつかまえ、その背に乗って駆けてもいい。筏(いかだ)で川を下ってもいい。風船のようなアイテムを見つければ、それを使って宙を浮き、上へ上へと昇っていくという移動方法すら許されています。体力が減ってきたら、木々に実った果物や、山々にある山菜を採り、川で魚を捕まえ、弓矢で獣を狩って食料にしましょう。

世界には、さまざまな地方がある。ここは南国の海。リゾート風 (c)2017 Nintendo
世界には、さまざまな地方がある。ここは南国の海。リゾート風 (c)2017 Nintendo
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こちらは砂漠。暑さ対策をしていないと体力が削られていく (c)2017 Nintendo
こちらは砂漠。暑さ対策をしていないと体力が削られていく (c)2017 Nintendo
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 世界はとんでもなく広いです。そこには寒波に包まれた雪山もあれば、灼熱の砂漠もあります。スコールが降り続ける熱帯もあれば、溶岩が流れる火山地帯もあります。時間とともに日は昇り、大地に落ちる自分の影は刻一刻と変化していきます。天候もさまざまで、風が吹くときもあれば、雨になり、落雷することもあります。旅をしているうちに、ここには地球上のあらゆる自然環境が、すべて封じ込められているかのような、そんな感覚に包まれていくことでしょう。

 しかも、それらの自然環境そのものが、ゲームを解く謎と密接と結びついています。大地を吹く風、刻々と変わる影の形、ときおり地面に落ちる雷。すべてがゲームを進めるカギになっているのです。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、そよ風に揺れるたいまつの炎すら、大事な謎解きのためのヒントになっているほどです。

熱帯地方。いつもスコールが降り、そうでないときも湿気で霞んでいる (c)2017 Nintendo
熱帯地方。いつもスコールが降り、そうでないときも湿気で霞んでいる (c)2017 Nintendo
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雪山。一面が雪に覆われていて、寒さ対策をしていないと体力が削られていく (c)2017 Nintendo
雪山。一面が雪に覆われていて、寒さ対策をしていないと体力が削られていく (c)2017 Nintendo
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 こうしてすべての自然環境に意味があり、ゲームを楽しませる要素として組み込まれていることに気付いてくると、「ラスボスなんか、どうでもいいや」とばかりに、この広い世界の謎を解く旅そのものが楽しくなります。そして、どんどん夢中になっていく自分に気づくことになるのです。

 そう、これこそが、オープンワールドの魅力。従来型のゲームのように、途中で「敵が倒せない」とか「謎が解けない」という状況に陥って、ゲームの進行がストップしてしまうことはありません。解けない謎があったら、無視して別の場所へ行けばいいだけのこと。好きなように世界を駆けまわり、どんどん新しい謎に出合えるからこそ、このゲームはとてつもなく楽しくなってくるのです。