個人は街乗り、法人は出張などの需要が高い

 カーシェアリングの利用者が多いのは、月決め駐車場代が高い首都圏や、地方都市だ。会員の内訳は6割が個人、4割が法人だという。

 個人の場合、主な用途はやはり街乗り。特に15分から借りられて、返却時に必ずしも給油が必要ないこともあり、買い物や学校、病院への送迎などに利用する人が多い。中には夫婦げんかの後の避難先や仕事の電話をするときの個室代わりに使う“特殊例”もあるとか。

 利用者は30代、40代が7割を占めるが、「最近は20代以下の伸び率が大きい。若者の“クルマ離れ”とよく言われるが、我々は“クルマの購入離れ”だと思っている」とタイムズカープラスの広報を担当する渡邉倫也氏は話す。タイムズカープラスには、トヨタのプリウスや日産自動車のノート、マツダのデミオ、ホンダのフィットといった標準的なクルマを借りる「ベーシック」コースとBMWのMINI OneやアウディのA1、マツダのCX-5など一段グレードが高いクルマを借りられる「プレミアム」コースがあるが、6時間以上借りる場合は、料金が同じになるため、仲間同士で少し上等なクルマに乗ってドライブしようという若者もいるそうだ。

 一方、法人は営業車の代わりに利用するという。繁忙期に自社のクルマが足りないとき、カーシェアリングで補ったり、出張先での営業先回りに利用したりするケースだ。このため、タイムズカープラスでは、新幹線の停車駅や空港周辺にステーションを手厚く設置している。「典型的なのが東海道新幹線の浜松駅。駅前に20台のクルマがあるが、平日はフル稼働」(渡邉氏)という。

2017年4月時点でステーションがないのは北海道の東部と佐賀県だけ。画像はタイムズカープラスの資料から
2017年4月時点でステーションがないのは北海道の東部と佐賀県だけ。画像はタイムズカープラスの資料から
[画像のクリックで拡大表示]