新しい使い方を提案

 ワイヤレスユニットは、本体と直接無線LANで接続するため、それぞれの距離が離れすぎると通信できなくなる。しかし、筆者が自宅で利用したときは、リビングにあるブルーレイレコーダーの映像を、一部屋先にある寝室でも問題なく楽しめた。離れた場所からAV機器のリモコンを利用できるAVマウスも付属するので、利用価値は十分ありそうだ。

 また、PlayStation 4を接続し、同様の条件でゲームを楽しんだ際も、画面が停止するなどの致命的な遅延は感じなかった。もちろん遅延がまったくないわけではないが、シビアなタイミングを要求される格闘ゲームや音楽ゲームでなければ、こちらも問題なく遊べる範囲だろう。

ワイヤレスユニットの背面。HDMI入出力とAVマウス出力を各1基備え、パススルーにも対応する
ワイヤレスユニットの背面。HDMI入出力とAVマウス出力を各1基備え、パススルーにも対応する
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 そしてプロジェクターの新しい使い方を提案しているのが、スマホアプリで選べる「ポスター」という機能だ。

 これはLSPX-P1の本体に保存されている映像コンテンツを映し出すもの。「天気」「A-Day」「Journey」「Night dreams」「Window」などのジャンルを選ぶことができ、選んだジャンルに応じた映像をポスターやちょっとした小窓のように、部屋の壁に投影できるわけだ。さらに現在の時刻を、時計として投影できる。

 部屋のイメージを変えたり、狭いスペースを有効活用できるなど、これまでとは一味違うプロジェクターの使い方ができるのは面白い。手軽に持ち運べて置き場所も選ばないLSPX-P1らしい使い方といえる。

ポスター機能の「Window」の一例。窓枠まで再現される凝りようだ
ポスター機能の「Window」の一例。窓枠まで再現される凝りようだ
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ポスター機能の「時計」の一例。アナログだけでなくデジタル表示もある
ポスター機能の「時計」の一例。アナログだけでなくデジタル表示もある
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 LSPX-P1を実際使ってみて一番感動したのは、どこでも気軽に使える利便性の高さだ。場所を選ばず、好きな場所で簡単に大画面が楽しめるのはかなり魅力的。プロジェクター導入のハードルがぐっと下がり、狭い部屋でも大画面を楽しめる。少なくとも、自分のライフスタイルにプロジェクターを組み込めるイメージが湧いてきたことは確かだ。

 こうした点を踏まえると、やはり明るさ不足はもったいない。特にポスター機能は新しい使い方を提案する画期的な機能だと思うので、明るい部屋でも問題なく利用できるような改善を次期モデルに期待したい。

(文/近藤 寿成=スプール)