音楽や映像分野のスタートアップが参加

 SpotifyやPANDORAは、会場周辺に企業ブースを出展していた。加えて“未来のSpotifyやPANDORA”を目指し、音楽市場で新規ビジネスを狙うスタートアップも増えている。今年、スタートアップのための展示&パーティスペースになっていたヒルトンホテルで開催された「Music Startup Spotlight」では、さまざまなアプリが展示されていた。例えば、世界各地を巡業するミュージシャンに対してライブを行うスペースやスタッフなどの宿泊場所を支援する「everywhere roadie」や「RoadNation」といったシェアリングサービスや、さまざまなソーシャルネットワークサービスをニーズに合わせて適切に活用する「REQUESTIFY」のようなアプリが注目されていた。音楽業界でもオンラインの積極的な活用が進んでいるようだ。

 VR(仮想現実)を活用するものも多く、360度のミュージックビデオを集めたライブラリー「OnlyInVR」や、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着してヴァーチャルに楽器演奏ができる「RIFF」といったサービスが出展していた。また、リストバンドに搭載したLEDを体の動きや音楽に合わせて点滅させたり、色を変えたりできるシステムを開発している「nymbus」のようなところもあり、出展者はすでに日本からも問合せがあると話していた。

SXSWの後半は別の顔!VRが音楽業界にも影響を与える(画像)
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音楽分野のスタートアップを集めた展示があり、ミュージシャンを支援するソーシャルやクラウドサービス、VR関連のツールなどが目立った

 さらにVRに関しては、JW MARRIOTTホテルで「Virtual Cinema」コーナーも設けられていた。エンターテインメントやゲーム、教育やジャーナリズム、そして音楽プロモーションなどさまざまなコンテンツが展示され、来場者はそれらを次々と体験することができた。短いものでは5分、長いものでは40分という本格的な作品もあり、VRコンテンツが本格的に浸透しつつあることが分かった。同じくVRが話題だったCESと異なるのはHMDやデバイス側にはあまり注力しておらず、コンテンツ重視だったこと。作品のストーリー性にはこだわっているが、デバイスの使い方やシステムは数年以上前からある“枯れた”ものが多く、遠くの部屋にいる女の子とインタラクティブに会話できるVRシステムもあったが、これといった目新しさはなかった。

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SXSWの後半は別の顔!VRが音楽業界にも影響を与える(画像)
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Virtual Cinemaには30を超える作品が展示され、多くの人がさまざまなコンテンツを体験していた
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